英語で学び考える「CLIL」

横浜女学院中学校

イエス・キリストの教え「愛と誠」を校訓に掲げ、「学習指導」「キリスト教教育」「共生教育」という教育理念を
基に人間教育を実践する横浜女学院中学校(以下、横浜女学院)。今回は独自の英語教育の一部をご紹介します。

4つのCの枠組みのなかで言語と教科を同時に学ぶ

 「国際教養クラス」と「アカデミークラス」の2つの異なるクラスを持つ横浜女学院。その違いの1つとして、国際教養クラスで導入されているCLIL(内容言語統合型学習)が挙げられます。

 CLILとは言語と教科を組みあわせて学ぶ学習法。横浜女学院では中3~高2の英語の授業のなかで行われており、Content(テーマ)、Communication(言語の学び・言語の使用)、Cognition(高次思考力)、Culture/Community(異文化理解と協働学習)という4つのCに視点を置き、様々なテーマを英語で学び考えていきます。たとえば中3のCLILでは、夏休みに国際教養クラス全員で行くニュージーランド海外セミナー(3週間)とからめて、1学期は生物多様性について、2学期はマオリ族との共生をヒントに日本における多文化共生や環境問題について英語で学び考えていきます。

 「CLILでは、社会科や理科の教員と一緒にオリジナルテキストを作って授業をしています。英語で学ぶだけでなく、英語で考えることが大事なので、授業ではペアワークやグループワークなどの協働学習を多く取り入れています」と英語科主任の鯉渕健太郎先生は話します。

多彩な第二外国語と魅力的な海外プログラム

 国際教養クラスのもう1つの特徴が第二外国語(ドイツ語・スペイン語・中国語・韓国語)です。中1・中2は4つの言語をまんべんなく学び、中3ではいずれか1言語を選択し、より深く学んでいきます。これら他言語を学ぶことでグローバル感覚が養われ、国際人としての教養が身についていきます。

 また、多彩な海外プログラムも横浜女学院の魅力です。両クラスともに全員参加のニュージーランド海外セミナーが夏(現地は冬)にあり、希望者対象のアメリカやニュージーランドへの留学制度も多数設置。さらに海外名門大学へ直接進学できる海外協定大学推薦制度や、アメリカ提携大学への推薦入学制度なども用意されています。

 「国際教養クラスの英語の授業には中1・中2でアドバンストクラスを設けています。ネイティブ教員が担当しますので、小さいころから英語を習われている方や英語入試で受験された方にはおすすめのクラスです」と鯉渕先生は自信を持って話されました。

※2025年度入試用「中学受験 合格ガイド」掲載記事より転載。

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