体系的な探究学習で将来の目的意識が見えてくる

成蹊中学校

「トゥワイス・アウォード」出場チーム(中1)

探究学習を多角的なものの見方を身につける機会として重視している成蹊中学校。企業の考えに触れることや、多くのプレゼン機会で様々な考えを知ること、自分たちの提案が具現化することで意識が向上し、外部の大会などでいきいきと活躍しています。

段階的な探究学習で生徒の成長を引き出す

 成蹊中学校では、幅広い教養を持たせるリベラルアーツを重視し、生徒1人ひとりが「本物に触れる」体験のなかから「琴線に触れる」機会を作ってきました。その学びを深めるため探究学習を推進しています。
 
 「探究学習は、ただ調べるだけではなく、議論を重ねて自分たちの提案を考えることが大切です。提案の実現性や、収益性などの現実的な視点も生徒たちに考えさせています。プレゼンではパワーポイントを上手に活用し、エビデンスを示すほか、わかりやすいビジュアルで紹介する工夫がみられます」と、仙田直人校長先生は話されます。
 
 昨年の中1は、前期にフードロスなどの社会課題について、後期には異なるクラスの4人がチームとなって、企業インターンシップに挑戦しました。この取り組みでは企業から出された課題について調査・検証し、自らの視点で解決策を提案します。
 
 校内プレゼン大会で表彰された3チームのうちの1チームが、「トゥワイス・アウォード全国大会」に出場し、見事に最年少で優秀賞を受賞しました。仙田校長先生は、「外部の大会に出場することは、発表の方法を学び、他校の生徒たちの様々な考え方に触れる貴重な経験になり、今後の探究学習にも大いに役立ちます」と話されます。

 中2は、地域連携をテーマにしたチーム探究です。一昨年は吉祥寺の商店会と連携した取り組みを行い、駅前の「ハーモニカ横丁を若者が立ち寄りやすい場所に」という施策を提案。翌年10月には、「ハーモニカよこちょ祭」が実現しました。生徒が考案したキャラクター「よこちょ」やTシャツの制作、協賛店舗でのくじ引き企画など、アイデアが次々と形になっていきました。
 
 「自分たちの提案が実現する経験は、生徒の大きな自信と達成感につながります。昨年度は武蔵野市をテーマに、課題解決をしました。たとえば、武蔵境の高架下の暗さにはランタン祭りを提案するなど、中学生ならではの様々なアイデアが生まれました。最終プレゼン大会では、生成AIを活用して資料を作成し、市役所の方々の前で堂々と発表していました」と仙田校長先生。

「ハーモニカよこちょ祭」にて(中2)
生成AIを活用したプレゼン(中2)

 中3では、生徒1人ひとりの探究学習が始まります。昨年度は「『好きなこと』・『困りごと』からセカイをCHANGE!」をテーマに探究学習に取り組みました。ある生徒は満員電車のにおいに着目し、実際に企業を訪ね、自ら香りを調合する体験も行い、乗客が心地よく感じられる香りの導入を提案しました。

 「探究学習は建学の精神の1つ『勤労の実践』につながります。社会で活躍し、貢献するためには、机上の学びだけでなく、実際に企業や卒業生と接し、社会とのつながりを理解することが非常に重要です。1人で行う探究学習はキャリアに結びつく生徒もおり、自分の将来が見えてくると思います」(仙田校長先生)
 
 企業や地域と連携し、深い学びを実現している成蹊中学校の探究学習。生徒たちは、仙田校長先生が掲げる「0to1」(ゼロトゥワン)の発想を持ち、これからの社会に必要な「課題解決力」を着実に身につけています。

桃李選抜発表大会(中3)

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※2025年「サクセス12」9・10月号掲載の記事広告を転載
 

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