『言葉の力』を育み自分の明日を創る

日本女子大学附属中学校

「自ら考え、学び、行動する」ことを教育の根幹におき、人間力の育成に取り組む日本女子大学附属中学校(以下、日本女子大附属)。自分の考えを自分の言葉で他者へ伝えるための国語教育が行われています。

「アンネの日記」を精読する授業

 日本女子大附属で行われている特徴的な取り組みが、文庫本を丸ごと1冊精読する国語の授業です。中2の2学期の授業で扱われる作品は「アンネの日記」です。生徒たちは夏休みに本を読み、アンネが生きた時代を調べ、印象的だったところをレポートにまとめて授業に臨みます。

 「生きた時代や置かれた環境は異なりますが、自分と同じ年代の少女がその時代をどう考えて生きていたのか、どんな悩みを持っていたのかを自分自身の生き方と重ねあわせながら色々なことを想像して考えてほしいのです。アンネが自己と真剣に向きあい、他者との関わりのなかでの葛藤など心の声を書き残した作品なので、同年代の少女に相通じるものがあるのではないかと考えています。そして自分を見つめるとはどういうことなのかを真剣に考えるようになってほしいのです」と校長の野中友規子先生(国語科)は話されます。

 授業では、クラス全員で討論を繰り返しながら自分の考えをまとめていきます。最終的にそれぞれの考えを全員で共有することで、多様性を理解し、他者を尊重する心が芽生えていきます。

自己の想いを発信するスピーチ発表

 「スピーチ発表」も特徴的な取り組みの1つです。1人5分程度で、中1は日常生活、中2は社会の諸問題など、様々なテーマで全員が自分の想いや考えを授業のなかで語ります。自己を見つめ、自己の想いを発表できる貴重な機会でもあり、また、聞く生徒側もスピーチに対する意見を求められるため、人の意見に真剣に耳を傾けるようになっていきます。

 「本校では『あなたはどう考えますか』と様々な場面で問いかけます。これからの新しい社会を生きていくには、他者を尊重しつつ、自分の考えを自分の言葉で相手に伝えることが必要になってくるからです。そのために本校では、自分は将来こう生きていくんだという核になる考えをしっかりと持って歩んでいける人間力を育てていきたいと考えています」と野中校長先生は力強く語ります。

 多摩丘陵の自然豊かな森のなかで、仲間と真剣に向きあい学びを深める日本女子大附属。そこは自分の明日を創るために学ぶ学校です。

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School Information

所在地:
神奈川県川崎市多摩区西生田1-1-1
アクセス:
小田急小田原線「読売ランド前駅」徒歩10分
TEL:
044-952-6705