「知る・触れる」体験探究型キャリア教育プログラム

日本大学中学校 2026

付属校としての安心感と難関大学もめざせる進学校というハイブリッドな魅力を兼ね備えた日本大学中学校。
「SHINKA!」と題した教育改革プロジェクトが進行中で、自分の「好き」を見つけるための「体験探究型キャリア教育」を多く行っています。

1人ひとりの夢の扉をひらく
教育革新が進行中

 日本大学中学校(以下、日大中)は、「生徒1人ひとりが、生涯にわたって学び続ける力を育み、自らの夢の扉をひらき、社会に貢献する」ことができる人材を育成することをミッションとしています。その実現のために、「常に高みをめざそう、目標を高く持とう」という思いを込めた教育スローガン「Aiming high!」を掲げた教育活動を展開し、さらに教育改革「SHINKA!プロジェクト」が進行中です。

 「SHINKA!」とは日大中・高が進める教育改革プロジェクトの総称であり、さまざまな「新化・深化・親化・芯化・進化・真価」を実現してほしいという願いがこめられています。このプロジェクトは、主体的・対話的で深い学びと協働する学びをより効果的に展開し、日本大学の付属校としてのポテンシャルを最大限にいかしつつ、国公立大学や難関私立大学への進学実績を着実に向上させることがねらいです。

「中高一貫2-1-3システム」
プレコースの成果に注目

 日大中では、2022年度より新しい教育の進化として「中高一貫2-1-3システム」がスタートしました。このシステムは、中高6年間を中1・中2の2年間、中3の1年間、高1~高3の3年間の3段階に分け、中3の1年間を高校0学年と位置づけ、高校のプレコース化をはかるユニークなものです。

 具体的には、中1・中2の2年間は探究・体験学習を幅広い分野にわたって実施し、新たな知識を主体的に学び考える「アカデミックフロンティア(AF)コース」とグローバルな視点で探究・体験学習を実施し学び考える「グローバルリーダーズ(GL)コース」の2コース制とし、中3の1年間を高校の「特別進学コース」「総合進学コース」「総合進学コース・スーパーグローバルクラス(SG)」の各プレコースとして位置づけるものです。

 「コースはそれぞれ分かれていますが、本校では確かな学力を身につけさせること、楽しい学校生活を送ること、そして自分の『好き』を見つけたり、視野を広げたりするために『体験探究型キャリア教育』を数多く行っています。中学生のうちから、自らの進路や生き方を考える機会をつくることで、じっくり自分と向きあって将来を考えてほしいと願っているからです」と話すのは、広報部主任の藤原くみ子先生。

 このように日大中では、「楽しい」「好き」という気持ちが、自ら学ぶ意欲を持てる「自走できる生徒」へのカギになるという考えから、「知る・触れる」を重視した体験探究型キャリア教育プログラムを準備しています。プレコース導入1期生の現高1生が、中学3年間で体験したプログラムは延べ64回。このすべてでアンケートを実施した結果、満足度の平均は97%で、ほとんどの生徒が「楽しい!」と答えています。

 「3年間でこれだけの回数を実施した理由は、社会や大人と触れあう機会をもってほしいからです。生徒たちはこれまで自分が接してきた、もしくは知っている職業などのなかから将来や、大学の学問分野を考えることが多いため、中学生のうちにできるだけ視野を広げてほしいと思っています。大学訪問に関しては日本大学の各学部にとどまらず、早稲田大学、上智大学、中央大学など多様です。毎年開催されている『東大駒場リサーチキャンパス』に今年も参加して、普段は立ち入ることのできない研究室内部の見学などで、生徒たちはとても有意義な時間を過ごしたようです」(藤原先生)

校舎1階の生徒ホール
校舎1階の生徒ホール
「プレゼンテーション」でアウトプット
「プレゼンテーション」でアウトプット

「楽しい」時間があるからこそ
日々の反復学習も欠かさない

 日大中では、相撲観戦、浅草研修などのほか、宿泊をともなう国内研修、台湾研修、林間学校なども体験探究型キャリア教育プログラムの1つとしています。

「これらの行事のたびに事前学習をし、振り返りをするアウトプット時間を設けています。自分はなにに気がつき、なにを考えて、なにを学んだか。最近の大学入試で小論文を課す大学も多いので、文章にしてまとめさせることもあれば、プレゼンテーション資料を作って発表させることもあります。体験している時間だけでなく、その前後の時間も含めて、生徒たちがなにかに興味を持ってくれたら大成功。興味や関心を持った生徒は、こちらからなにかを仕掛けなくても、自ら探究していくようになりますから」(藤原先生)

 「楽しい」時間があるからこそ、将来なりたい自分になれるよう、中学3年間で確かな基礎学力を身につける日々の授業にも力が入ります。毎日の宿題は反復学習を重視し、ボリュームも多めで、高校入学後のアドバンテージをつくってあげることを意識して学習を進めています。

 「プレコースの導入により、中2の1年間の定期考査や模試の結果などが各プレコースの所属条件になるため、生徒たちは自分の希望やコースに向けて意欲的に取り組みます。中1、中2の早い段階から学習意欲が高まっているのを以前から感じていましたが、学力調査の結果でもその傾向が顕著に表れていて、入学時の偏差値よりも高くなっている生徒が多数います」(藤原先生)

 生徒の主体的な学習の場として、用意されているのがスタディルーム。これはチューターが常駐する自習室のことで、部活動後も18時30分まで利用可能です。生徒はわからないことがあればチューターに質問することができ、真剣に学ぶ仲間の様子にも刺激を受けながら、自ら学ぶ習慣を身につけていきます。

「スタディルーム」で放課後学習する生徒達
「スタディルーム」で放課後学習する生徒達
「獣医学科」への学部訪問
「獣医学科」への学部訪問

ハイブリット校として
多様な進路を実現可能

 日本大学の付属校としての安心感と、国立大学・難関私立大学をめざせる進学校という、両面の魅力を持つハイブリット校である日大中。2025年度大学入試では国公立大学や難関私立大学に約半数が進学を希望し、国公立大学医学部を含む医学科にも11名が合格しています。

 さらに近年は、歯学、薬学、獣医などを含む医療系大学をめざす生徒も増えており、それに対応するように高1から医療系対策講座も開催するなど、生徒の進路希望に合わせて柔軟に対応しています。

 プレコースの導入から3年が経過し、ハイブリット校としてのメリットを活かしながら、多様な進路選択を叶えようとする生徒が増えている日大中。今後もさらなる高みをめざして、さらなる進化を続けます。

2026年度入試用「公立中高一貫校ガイド」より転載。

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