小笠原流礼法で培う人間力と教養

光英VERITAS高等学校 2026

建学の精神「和」(独自性を発揮し、協力し合うことで、共に成長する人間となる)を教育理念に掲げる光英VERITAS高等学校。創立以来貫く「礼法教育」について、小笠原流礼法を指導している加覧美智子(がらんみちこ)先生にお話をうかがいました。

小笠原流礼法が育む人間力と受け継がれる日本文化

 小笠原流礼法は、700年前の武士の時代に確立され、武家の礼儀作法として発展しました。時代の変遷とともに女性にも広まり、光英VERITAS高等学校では創立以来、伝統的な教育の一環として脈々と受け継がれています。2021年度からの共学化により、武家の作法に端を発する礼法の合理性や現代社会に通じる側面などから、男女ともに学ぶこととなりました。
 「礼法というと面倒とか堅苦しいという印象を持つ生徒もいます。最初の授業では、生徒の率直な意見を聞きながら、その成り立ちや意味を伝えることで、単なる形式ではなく合理的な理由があることを理解し、興味を持つようになります。社会に出てから礼法の重要性を実感する場面も多く、お辞儀の仕方や名刺交換、取引先との食事会などで、礼法の学びを活かして自然かつ適切な振る舞いができるのは、大きな強みになると思います」と加覧美智子先生は話されます。
 授業では立ち居振る舞いのほか、日本文化についても学びます。紐結びや折形、祝儀袋の折り方にはさまざまな意味があり、その文化的価値を知る機会にもなります。
 さらに、浴衣の着付けや畳み方もカリキュラムに含まれ、男女ともに自分で着付けができる技術を習得します。毎年発行する『礼法を学んで』の冊子には、浴衣を自宅で着付ける生徒の姿に、保護者から感嘆の声が寄せられています。

礼法を学ぶために作られた心を清める特別な空間

玄関での振る舞いを学びます

 礼法の授業は、2つの専用和室で行われます。始めに「洗心の間」といわれる別室で、精神統一をしてから和室に入り、授業が始まります。この「洗心の間」は背面の鏡に映るものが過去、中央が現在、ガラスの向こうが未来と位置付けられており、心静まる場所となっています。和室では、靴の脱ぎ方、襖の開け閉め、正座の仕方、なぜ床の間があるのかなどの所作や知識を実践的に学ぶことができます。
 「普段は洋室で生活することの多い生徒たちですが、礼法や日本の文化に対して関心を持ち、思いのほか興味を持って、意欲的に学ぶ姿を見ると、教える立場として非常にうれしく感じます」と加覧先生。

社会に出てからも活きる小笠原流礼法の資格取得も

 生徒は筆記試験や実技試験を経て3年間の礼法課程を修了すると、「花鬘の傳(はなかずらのでん)」という資格が与えられます。これは履歴書にも記載できる資格として、大学受験や就職活動でも評価される要素のひとつです。各自が礼法ノートを作り、書き溜めていくことで自分だけの礼法ノートが完成し、将来の自分にとっても大事な資料になっていきます。
 多くの生徒たちを見守ってきた加覧先生は「さらに高みをめざす生徒は、準師範の一つ手前の資格である『花鬘の正傳(はなかずらのしょうでん)』に挑戦します。卒業後も小笠原流礼法を学びたいと望む生徒もおり、その際には取得した資格から師範への道を歩むことができます」と話されました。

書院造りの本格的な和室

<<礼法を学んだ卒業生の声>>


I.Y.さん:墨田区公立保育園勤務

T.M.さん:星薬科大学薬学部


Q礼法の授業で印象に残っていることはありますか。

【I.Y.さん】 障子や掛け軸がある本格的な和室での着付けやテーブルマナー、玄関での作法は印象深いです。

【T.M.さん】 クラス全員で着物を着てお茶会をしたことです。母の影響で着物に憧れがあったので、自分で着付けられたときは感動しました。

Q礼法を学んで卒業後に役立った経験はありますか。

【I.Y.さん】 冠婚葬祭での袱紗(ふくさ)の使い方やテーブルマナーは、学んでおいて良かったと感じました。テーブルマナーは高級な雰囲気のなかで、食事も楽しみながら学ぶことができました。

【T.M.さん】 あいさつの作法が就職活動で役立ちました。言葉とお辞儀を分けることで相手への敬意を表現することを学んでいたので、緊張する場面でも臆せずに気持ちを伝えるあいさつをすることができました。

Q礼法を学んだことでご自身に変化はありましたか。

【I.Y.さん】 卒業後は、大人としての振る舞いが求められる場が多々あり、自分の行動や身なりが相手に失礼に当たらないかを考えるようになりました。

【T.M.さん】 大学生になりアルバイトを始めた当初は異年齢の方とのコミュニケーションに戸惑いましたが、礼法で学んだ「相手を思いやる教え」を意識することで、円滑な会話ができるようになりました。

Q礼法の授業を後輩たちにどう受け継いでほしいと思いますか。

【I.Y.さん】 大人になってから必要になる知識や考え方をじっくり学べるのは、この高校ならではの魅力だと思いますので、これから学ぶみなさんにも大切にしてもらえたらうれしいです。

【T.M.さん】 礼法の授業は非日常的で実技も多いので、在校生には楽しみながら主体的に学んでほしいです。将来必ず自分の強みに繋がり、ふとした瞬間に学んだ知識や作法が活きてきます。

Q礼法の授業以外で光英VERITAS高等学校での学びがいまに活きていると感じることはありますか。

【I.Y.さん】 宿泊を伴う校外学習や持久走の授業等で、まわりの人とうまく付き合うことや、ねばり強さが身につき、いまの職場でも活きています。

【T.M.さん】 校長先生の「やるからには、全力で」という言葉は、文化祭でも私たちの合言葉になっていました。全力で取り組んだからこその達成感が、いまにも活きていると感じます。

※2025年「サクセス15」8月号掲載の記事広告を転載

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