自主自立の精神を育む男子中高一貫校

鎌倉学園中学校

習熟度別クラスを中心とした6年一貫教育

 鎌倉学園では、中1・2は学習習慣の確立と基礎学力の定着をめざします。全員が共通のカリキュラムで学びますが、英・数・国はこの2年間で中学の学習内容を全て学び終えます。そして中3から高1の内容に入り、週6時間ある数学の授業は、2クラスを3分割にした習熟度別クラスで展開しています。

「この制度を導入した背景に、6年前から始めた算数選抜入試で入学した生徒の存在があります。彼らは数学が得意ですから、もっとその力を伸ばしたいという意欲を持っていますが、一方、一般入試で入学した生徒の中には数学が苦手な子もいます。そこで得意科目はさらに伸ばし、苦手科目はきちんとフォローできる環境を整えたいと考え習熟度別クラスを導入することにしました。
 この習熟度別クラスは、『発展・標準・基礎』の3クラスに別れ、進度やテストは共通ですが、それぞれの力に合わせた授業を行っています。また、定期試験の成績でクラスの入れ替えを行うので、中だるみを防ぎ、モチベーションもあがると生徒のみならず保護者からも好評です」(入試対策部長・林栄先生)。

 高1からは、英・数・国の3科目とも一定水準以上の成績がある生徒を集めた「英数国クラス」があり、高2・高3は生徒自身の進路に合わせたクラス編成を敷くなど、生徒の進路実現を可能にする様々な取り組みを行っています。

建長寺で本格的な座禅体験

 鎌倉学園の隠れた魅力の1つに、「座禅教室」があります。隣接する建長寺で本格的な座禅を体験する取り組みで、中1~高1を対象に年に数回行われています。

 「座禅ではお坊さんに警策で叩かれますよね。あれは罰を受けているのではなく、座禅中に心が乱れたときや気合を入れたいときに、自らお願いして叩いてもらうのです。私も毎回お願いしていますが、悪いものが出て行く気がしてすっきりします。すぐに効果を得るわけではありませんが、座禅のよさを知ることは、生徒にもプラスになっていると思います」と林先生。対象学年以外の高2・高3にも希望者が多く、自宅で座禅を組んで精神統一している生徒や卒業生もいるそうです。

 目先のことだけを考えるのではなく、生徒の未来を見据え、学校としてどういう生徒を育てたいのか、明確な考えをもって生徒を育てている鎌倉学園。新たに生まれ変わった施設・環境のもとで、生徒それぞれの個性を伸ばし続けています。

※2020年「サクセス12」7・8月号掲載の記事広告を、一部修正して転載。

School Information

所在地:
神奈川県鎌倉市山ノ内110
アクセス:
JR横須賀線「北鎌倉駅」徒歩13分
TEL:
0467-22-0994