ここでしかできない成長を

城北中学校

 丁寧な学習指導で生徒の力を伸ばす城北中学校(以下、城北)は、技術(中1・中2)といった実技科目にも力を入れる学校です。
そこで、技術を担当されている内藤亮佑先生を紹介するとともに、その授業についてもお伝えします。

もの作りと教えることが好きで先生の道へ

【Q】内藤先生の学生時代について教えてください。

【内藤先生】私も男子校出身です。城北ではありませんが、異性の目を気にすることなく伸びのびと過ごせる点は、どちらの学校も共通しています。じつは、学生時代に好きだった科目は技術ではなく体育です(笑)。スポーツが好きで、中高時代はサッカー部で汗を流し、大学時代はアメリカンフットボールをしていました。

【Q】技術の先生になったきっかけはなんだったのでしょうか。

【内藤先生】もちろん、技術も嫌いな科目だったわけではありませんし、元々、手先が器用でものを作るのが好きだったんです。幼いころはプラモデルやブロックで遊んでいました。現在は、技術準備室の棚や、授業で取り組む課題の見本を作ったりして、もの作りを楽しんでいます。
 また、人に物事を教えることも好きだったので、大学に進学する際に、技術の教員免許をとろうと思いました。ただ、色々な経験をしたいという思いもあり、大学卒業後は、一度、一般企業に就職しました。その後、やはり先生になろうと思ったときに、自宅の近くにあった城北が技術の講師を募集していたんです。なにかの縁を感じて応募したところ採用され、講師を2年務めたのち、専任教員になり現在9年目です。

【Q】先生になってよかったと感じるのはどのようなときですか。

【内藤先生】授業や顧問をしているハンドボール部の活動を通して、生徒の成長を感じられるときですね。生徒が一生懸命に授業に取り組んで1つの作品を作り上げた、できなかったことができるようになった。その姿をそばでみていられるのが嬉しいです。

愛着の持てる作品を楽しみながら作ってほしい

【Q】授業を行ううえで大切にされていることはありますか。

【内藤先生】説明などはできるだけ短い時間で終わらせて、作業時間を多く確保することです。作業のペースはそれぞれの生徒に任せ、できるだけ口も手も出さないようにしています。たとえ少し失敗してしまっても、そのあとどうしたらいいのかは生徒自身に考えさせます。失敗するのは悪いことではありません。その後どう修正していくかが大切です。それを自分で見つけるように伝えています。もちろん、ケガをしない配慮はしていますよ(笑)。
 また、授業だからと仕方なく取り組むのではなく、生徒が積極的に楽しんで作り、完成したら家で大切に使う、そんな作品になるような課題を設定しています。

【Q】具体的にはどのようなものを作っているのですか。

【内藤先生】なんの変哲もない木製のティッシュボックスに彫刻刀で思い思いのデザインを彫ったものや、一枚板の金属にひたすらヤスリをかけて削り、各自が考えた形に整えるペーパーナイフ、胴体の部分にデザインを施す電気スタンドなどです。技術は本来、実用的な作品を作る科目ですが、デザイン性のあるものを作ることで、長く使いたいと思うものに仕上がります。生徒たちも一生懸命に取り組んでくれています。

電気スタンドを組み立て中。
中1の製図を描く授業。

【Q】そのほかに授業の特徴はありますか。

【内藤先生】中1では、まず製図から学びます。製図とは作品の設計図のようなもので、サイズやデザインなどを描き込みます。製図を描く学校は多くはないと思うので、城北ならではといっていいでしょう。製図はパソコンのソフトを使って描くこともできるのですが、城北では手描きです。

【Q】製図の描き方をはじめ、色々なことが身につきそうですね。

【内藤先生】何事も経験です。製図は、ほぼ全員が未経験ですし、なかにはノコギリやドライバーを使うのも初めて、という生徒もいます。授業を通じて、これまで経験したことのないことに取り組み、そして作品製作を通して、1人ひとりがなにかを感じ、1つでも得るものがあれば嬉しいです。感じ方はそれぞれですから、なにを感じてもかまいません。もちろん、「楽しい」「技術が好きだ」と思ってくれたら嬉しいですね(笑)。

【Q】最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

【内藤先生】失敗を恐れずにやりたいと思うことにどんどん挑戦してください。失敗したと思っても、「失敗」という結果は、その時点の結果でしかなく、のちになにかに活きてきます。できるかできないかはあとで考えればいいんです。まずは挑戦することが大切です。
 城北は教員と生徒の距離が近く、丁寧な指導が魅力の学校です。また施設や設備も充実しています。技術室にも様々な道具がそろっているので、もの作りが好きな生徒さんにはぴったりです。高1の芸術選択では音楽、美術、書道に加えて工芸も設置されているので、さらにデザイン性のある作品を作ることもできますよ。

※2021年「サクセス12」3・4月号掲載の記事広告を、一部修正して転載。

城北中学校 説明会情報

School Information

所在地:
東京都板橋区東新町2-28-1
アクセス:
東武東上線「上板橋駅」徒歩10分、地下鉄有楽町線・副都心線「小竹向原駅」徒歩20分
TEL:
03-3956-3157