あなたらしく始める、あたらしいステップ
中央大学杉並高等学校 2025
2023年、文京区茗荷谷に法学部が移転し、さらなる注目を集める中央大学。
その附属校の1つに中央大学杉並高等学校(以下、中杉)があります。
すべての生徒が高校から入学し、例年その9割以上が中央大学へと進学する中杉。
高校・大学7年間の伸びやかな環境のなかで、様々な教育実践が行われています。
模擬裁判選手権
そのうちの1つが模擬裁判選手権です。日本弁護士連合会が主催する、いわば「法廷甲子園」とでも呼ぶべき大会で、実際の裁判さながらに、各高校が弁護側、検察側に分かれ熱戦を戦わせていきます。
中杉は2017年以来、東京都の代表となり、毎年、優勝あるいは準優勝に輝く強豪校として知られています。その強さの秘密について、中杉チームを指導する小泉尚子教諭は、「本校は、他者と共に育ち共に創るという『共育と共創』を教育理念に掲げ、その理念通り、普段の授業でも様々な意見を戦わせるグループワークが盛んに行われています。他校の先生から、中杉は多様な視点から論理を構築しているので非常に攻めづらいと言われるのですが、それは普段の授業がそのまま生きているのだと思います」と話します。
下記のリンクから模擬裁判選手権の動画を見ることができます。「法科の中央」といわれる中央大学の伝統が、「共育と共創」という実践の中でいきいきと息づいている様子を感じることができるでしょう。
アカデミックプロジェクト
中央大学には各学問分野で活躍する先生や学生が多く、高校生のうちから、専門的な学問に触れることができるのも中杉の大きな魅力です。
2年次に「アカデミックプロジェクト」を選択すると、「商学・経済学」「法学・政治学」「グローバル」「STEAM」「文化活動」などの枠組みの中で、生徒は多種多様なプロジェクトを立ち上げます。それに対し、大学の各学部の先生たちに専門家の立場からアドバイスをもらうのです。
例えば、「グローバル」内でフェアトレード商品を文化祭で販売するプロジェクトを立ち上げた生徒たちは、経済学部教授の力添えで「中央大学フェアトレード委員会(FairTrade Chuo University Team)」という学生団体と勉強会を開催。さらに、フェアトレード商品の販売とその意義を来場者に知ってもらうという実際の活動に結び付けることで、自分たちの学びが社会への働きかけにつながることを実感していきます。
また、「法学・政治学」内では、「校則」について調査・考察するプロジェクトも立ち上がりました。法学部教授から「校則」を考える際には「合理性がある/ない」という観点から検討することを教えていただき、「校則」に納得できない人が多い理由を言語化しました。
数ある大学附属校の中でもとりわけ人気の高い中杉ですが、このような魅力的な取り組みに人気の秘密がありそうです。
School Information
- 所在地:
- 東京都杉並区今川2-7-1
- アクセス:
- JR中央線・東京メトロ丸ノ内線「荻窪駅」西武バス8分、西武新宿線「上井草駅」徒歩12分
- TEL:
- 03-3390-3175