主体性を引き出す体験学習で豊かな人間性を育てる

立教池袋中学校

立教池袋中学校は、2023年度から、これまでの取り組みと教育目標をつなぐ「3つの教育の柱」を設定し、
多様性を理解して未来社会に貢献する「真のグローバルリーダー」を育成しています。

教育活動を象徴する「3つの教育の柱」

 立教学院の一貫校として長い歴史を持ち、毎年受験生からの高い人気を誇る立教池袋中学校(以下、立教池袋)。今年度から新たに、「リーダーシップ教育」「シチズンシップ教育」「グローバル教育」を「3つの教育の柱」として定め、「生き方にテーマのある主体的な人間」を育成しています。

 広報部長の藤本勉先生は「この3つの柱は、本校の『テーマをもって真理を探究する力を育てる』『共に生きる力を育てる』という2つの教育目標と、日々の教育活動をつなぐものとして掲げられました。1つひとつが独立しているのではなく、それぞれの学びが連動し、作用しあうことで豊かな人間性を育んでいくと考えています」と説明されます。

 リーダーシップ教育では、自分の強みを理解して周りの人と協調し、組織にポジティブな影響力を与える存在になることをめざします。シチズンシップ教育では他者と協働しながら社会が抱える問題の解決策を考え、それを実行する力を育み、グローバル教育では、世界全体を見通しつつ、身近な地域にも目を向けられる多角的な視点を持った人物を育てます。

様々な学習内容が関連しあう「3つの教育の柱」

学校行事を通じて協働の経験を積む

 3つの柱は授業だけでなく、学校行事のなかでも意識されています。中1の新入生キャンプ、中2の清里キャンプはその一例です。友人たちと様々なアクティビティーを体験するなかで、グループをまとめる役割を果たしたり、みんなが楽しく過ごせるよう積極的にコミュニケーションを取るようにしたりと、それぞれが自分の得意を活かして活動します。

 「生徒には仲間と協働する経験を積みながら、主体性も身につけてもらいたいと考えています。このキャンプを発展させる形で行うのが、中3・高2の校外学習です。中3は本州から、高2は本州以外の日本国内から行き先を選び、学習の目的はなににするのか、移動手段はどうするのか……と、自分たちで計画を練る点に特色があります。目的を明確にして本物を見て学ぶからこそ、より深い気づきを得られることもあるでしょう。またこの行事を、現地で学んだ知識を活用する方法を考えるきっかけにもしてほしいですね」(藤本先生)

 また、立教学院全体で取り組む「清里環境ボランティアキャンプ」でも、生徒の主体性は育まれていきます。立教小学校から立教大学までの一貫連携教育として、希望者を対象に行われる人気のプログラムです。

 当日は専門家とともに、清里の清泉寮キャンプ場や自然学校周辺で、環境保護のボランティアを行います。参加者同士の交流を深める時間も設けられていて、様々な年齢の人と2泊3日をともに過ごすことで、自分と異なるものの見方や考え方を学び、その違いを理解する姿勢を養います。

 さらに、学習の場を国外に移して行うアメリカキャンプ(中2~高1対象)や英国語学研修(高1・高2対象)などの国際プログラムでも、日本と海外の価値観や文化の違いに気づいたうえで、広い視野から世界の問題をとらえる力を身につけます。

清里キャンプでの様子

多様性を深く理解し他者へ手を差し伸べられる人に

 また、「キリスト教に基づく教育」を建学の精神とする立教池袋ならではの行事といえるのが、中1で実施される「しょうがい体験」です。目が不自由な人や車いすを利用する人を講師として迎えて講演を行っていただき、実際に目隠しをして白杖(はくじょう)をついたり、車いすを体験したりして、しょうがいを持つ人が普段どのように生活しているのかを学びます。同じ立場を経験することで、日常のなかにある困難や問題点に気づき、多様性を尊重する社会を築くためには、一市民としてどんなアプローチができるのかを考えていきます。

 「しょうがい体験はとくに、シチズンシップ教育を象徴する取り組みといえます。ここで感じたことを糧にして、学校前の立教通りなどで、足が不自由な方に声をかけ、お手伝いをしている生徒もいるようです。地域の方から本校の生徒に親切にしてもらったとお礼のメールをいただくこともあり、そんなときに、我々が『3つの教育の柱』で教えていることは、こうして社会のなかで実を結んでいくのだなと、かえって生徒から教えられているような気持ちになります」と目を細めて話される藤本先生。このように立教池袋は多彩な取り組みを通して、学力だけでなく、生徒の人間力も大きく成長させていきます。

 最後に藤本先生は、立教池袋を志望するみなさんへ「大学受験にとらわれない環境で、多種多様な体験活動ができることが本校の魅力の1つです。入学後は主体的に学ぶ姿勢を身につけ、様々な方向に視野を広げながら、自分が将来進むべき道をじっくりと見定めていってほしいと思います。自分の強みを活かし、他者と協調しながら社会に積極的な働きかけができる人物に育ってくれることを期待しています」と、メッセージをくださいました。

車いすのサポートの仕方も学ぶ「しょうがい体験」

RIKKYO REAL(特設Webサイト)


※2023年「サクセス12」9・10月号掲載の記事広告を転載

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