将来を自らの言葉で語り、羽ばたく生徒たち  ~6年間のロードマップを終えて~

桐蔭学園中等教育学校 2026

男女共学の「新しい進学校」として生まれ変わり7年目を迎えた桐蔭学園中等教育学校。
生徒が自分の足で歩き、力強く生きていく力を育てることを念頭において作られた「6年間のロードマップ」を終え、今春「共学1期生」が卒業。
この6年間を玉田裕之校長先生に振り返っていただきました。

新しい時代を生きる力を身につけるための6年間

――今春、「6年間のロードマップ」を歩んだ「共学1期生」(以下、1期生)が卒業を迎えましたが、いまどのように受け止められておられますか。

【玉田校長先生】この「6年間のロードマップ」は、これからの社会を生き抜くための資質・能力を養うために、共学化した際に私たちが作成したものです。生徒たちが生きていく時代は、私たち大人が誰も経験したことのない新しい時代です。目まぐるしく変化し続ける社会を生き抜き、そして、めざすべき社会を創り上げていく力を育むための教育を6年間積み重ねながら、生徒たちが希望の進路に進めるよう、大学進学実績という結果にもこだわりたいと考えていました。
 そこで大切にしたのは、6年生になったからといって「ここからは大学受験に向けた勉強をするぞ!」というメッセージを生徒たちに伝えないことです。あくまで、私たちが5年間やってきた教育をそのまま継続させたうえで、大学受験に向かっていくことに意味があると考えました。学年主任や担任とも話しあいを重ねた結果、最後までその考えを貫くことができたと思っています。

――1期生卒業までの6年間で、印象に残っていることは?

【玉田校長先生】振り返ってみると、コロナ禍だったことを除いても、初めてのことばかりでした。1期生にはつねに「君たちが学校づくりの主役だ!」というメッセージを伝えてきました。教員と生徒が一緒になって試行錯誤し、行事のたびにワクワクドキドキしていましたね。1期生は生徒会も大変頑張ってくれて、「受験勉強のための理想の環境を作りたい、話しあいながら勉強できる場所がほしい」という意見をもとに、デザインまでを生徒に任せ、それに合わせて教員が資材などを調達するなどして「ラーニングコモンズ」というスペースも誕生しました。
 本校が育てたいのは「社会的に生きる主体として自ら考え判断し行動できる資質・能力」です。行事や普段の授業が、これに当てはまっているかどうかをつねにチェックしながら、よりよいものを、と考え続けた6年間だったように思います。

――東京大学5名を含む国公立大学に45名、医学部医学科に51名が合格していますが、1期生の合格実績をどう受け止めていらっしゃいますか?

【玉田校長先生】共学化以前の、いわゆる「進学校的指導」をしていた頃よりも、いい結果を出せたことに手ごたえを感じています。我々が作った「6年間のロードマップ」は間違っていなかったんだと、自信を深めることができました。1期生の活躍に後輩たちも刺激を受けており、「自分もやればできるんだ!」と、さらに高みをめざしている生徒も多くいるようです。

――「アクティブ・ラーニング型授業」「探究(未来への扉)」「キャリア教育」という3つの柱を掲げていまが、これらは1期生の合格実績にもつながったのでしょうか。

【玉田校長先生】今回の結果を見る限り、自信をもってそう言えると思います。学校で大学受験指導までやる、というスタイルは共学化以前から変わっていないのですが、それを「アクティブ・ラーニング型授業」としてやるというのが共学化後の大きな変更点でした。
 また、5年生で取り入れた「プレゼン型三者面談」も、進路決定においては、大きな役割を果たしたと思います。将来の目標を自分の言葉で保護者と担任の前で語るこの面談は、実はアクティブ・ラーニング型授業の延長として位置づけたものなのです。本校がアクティブ・ラーニング型授業を取り入れたのは2015年。当時、「従来型の進学指導をやめるなんて、桐蔭学園は進学校であることを諦めるつもりなのか」という声が聞こえたこともありました。
 しかし、私たちには「自分の将来を自らの言葉で語れるようになった生徒は、自ら学ぶようになり、志望大学に合格する」という経験則があり、それならば「生徒全員、自分の将来を語れるようにする」プレゼン型三者面談というシステムは大学受験にも効果を発揮するはずだと考えたのです。実際にその通りになりましたし、アクティブ・ラーニング型授業で新しい時代を生きる力を身につけたことで、公募制の学校推薦型選抜で合格した生徒も多くいます。
 本校の教育ビジョンである「自ら考え判断し行動できる子どもたち」の通り、1期生は自ら考えたうえで、大学や学部を選択し、本当に多様な進路を実現してくれました。

――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

【玉田校長先生】学校の雰囲気を知っていただくには、リアルな生徒たちの姿を見ていただくのが一番だと思います。5月に実施したオープンスクールでは、生徒による校内案内ツアーを実施しました。教員は同行しないため、生徒がどんな話をしているかわからないのですが、実施後のアンケートでは「具体的な学校生活について教えてもらえた」、案内役の生徒の姿を見て「自分の子どももこんな風に成長してほしいと思いました」という声をいただきました。
 学校説明会では、在校生たちが学校生活について発表する場も設けていますし、9月の学園祭ではいきいきと活動する生徒たちの様子が見られると思います。ぜひ、本校に足をお運びいただき、実際の生徒たちの姿を見ていただけたら嬉しいです。

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※2025年「サクセス12」9・10月号掲載の記事広告より転載。

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