「一杯のコーヒーから始めるSDGs」をスローガンに サステイナブルな社会づくりを考える探究学習

東洋英和女学院中学部 Vol.4

東洋英和女学院中学部では、高等部の有志生徒が総合的な探究の時間をきっかけに発足した「コーヒープロジェクト」に取り組んでいます。
その目的やこだわりについて、活動の中心となっている佐藤優理さん(高2)、保母さらさん(高3)、折田彩乃さん(高3)の3人に伺いました。

「Eiwa Cafe」のパッケージ

コーヒーの販売を通して教育格差のない社会をめざす

Q: プロジェクト概要を教えてください。

保母さん:世界中の教育格差をなくすことが目的のプロジェクトで、パ ナマにあるコトワ農園で栽培された「アルト・ルナ」というコーヒー豆で製作したドリップバッグコーヒーを販売しています。
 パナマの先住民族の子どもたちが通う学校の支援をしているコトワ農園の豆を使うことで、現地の教育を支えるというものです。

折田さん:私は、探究の時間の講演で聴いた、東洋英和女学院大学がコロンビアの女性支援のために行っている「東洋英和コーヒープロジェクト」に感銘を受けました。それをきっかけに、高校生である私たちにもなにかできないかという思いからプロジェクトをスタートさせました。

佐藤さん:7月に行われたオープンスクールで初めて商品を販売したところ、短時間で完売となりました。現在は学内での予約販売を行い、より多くの生徒にこのプロジェクトを知ってもらうための周知活動をしています。
 今後は近隣の商店街など学外でも販売できるよう、準備を進めているところです。

プロジェクトのコンセプトを記載したキーメッセージカード

Q:活動のなかで大変だったことは?

折田さん:コラボレーションしている株式会社ミカフェートの方と打ちあわせをして、パッケージに記載するキーメッセージをまとめていくのがとても大変でした。普段コーヒーにあまりなじみのない中高生にも興味を持ってもらえるよう、意識して言葉を選んでいます。

保母さん:パッケージデザインを決める際も、イラストを担当した生徒と話しあいながら、試行錯誤を繰り返しました。「パナマの子どもたちと英和生がコーヒーと教育でつながる」がコンセプトデザインになっています。また、学院のシンボルであるカエデをラテアートで表現するなど、英和らしさをだしました。

Q:活動を通して学んだことは?

佐藤さん:コーヒーが私たちの手元に届くまでの工程をミカフェートの方に説明していただく機会があり、普段、自動販売機などで手軽に買っているコーヒーのサプライチェーンにも多くの手間がかかり、様々な問題があることを知り、考えさせられました。

折田さん:支援活動というと、募金をしたり物品を送ったりするイメージがありました。しかしこのプロジェクトを通して、フェアトレードは当たり前のことで、さらに一歩進めてよい商品を一過性ではなくサステイナブルに取引をしていく活動を経験できました。

Q:読者にメッセージをお願いします。

折田さん:受験勉強で思うようにいかないこともあるかと思いますが、自分が志望校の制服を着る姿や中学校生活を送る姿を想像しながら乗り越えていってほしいです。

保母さん:私は小学部からの進学で、中学部から入学する仲間が増えるのを楽しみにしていました。アットホームな雰囲気の学校で面倒見のいい先生も多いので、安心していらしてください。

佐藤さん:よく、受験では気力と体力が重要だといわれます。自分の心と身体を大切にして、受験期を過ごしてほしいです。応援しています。

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