「リノベーション」でより充実する教育環境

清泉女学院中学校 Vol.2

スペイン発祥のカトリック修道会を母体として設立し、
キリスト教の精神を大切にしながら特色ある「清泉スペシャルプログラム」を実践する清泉女学院中学校は、
今春から「学習体制をリノベーション」しました。

スペインのパティオのような中庭
スペインのパティオのような中庭

65分授業、3学期制へ

 清泉女学院中学校(以下、清泉女学院)は2021年度から、学習体制の「リノベーション」として、授業時間を45分から65分へ、2学期制から3学期制へと変更し、これまでクラブ活動や行事などの日としていた土曜日を、隔週で探究学習の時間として活用することにしました。

 「答えのない問題の解決策を自分で考え、実行していく力を身につけるために、以前からあるプログラムはいかしつつ、よりよい学習体制を『再構築する』という意味をこめて、『リノベーション』という言葉を用いました。
 
 65分授業では、教員と生徒、そして生徒同士で双方向の学びが実践できるので多様な力が養成できますし、授業の導入・実践・まとめという一連の流れが1回の授業で行えます。

 また、3学期制になって定期考査の回数が増えると、各自でこまめに学習範囲を振り返って反省点を見つけ、つぎの試験に向けて改善策を練るようになるので主体性も養えます」と広報部長の瀧康秀先生が話すように、リノベーションによってさまざまな効果が期待できます。

ICTをフル活用した授業は、生徒の自主的な学びをサポートします。
ICTをフル活用した授業は、生徒の自主的な学びをサポートします。

特色ある4つのプログラム

 そして、清泉女学院の教育を語るうえで欠かせないのが、以下の4つで構成される「清泉スペシャルプログラム」です。

①ライフオリエンテーションプログラム…豊かな心を育むために、倫理の授業や福祉プログラム、ボランティア活動、各種合宿を行う。

②グローバルプログラム…オンライン英会話やスペイン語・中国語講座といった「コミュニケーションツールとしての語学教育」に加え、多彩な海外留学プログラムを用意。

③ライフナビゲーションプログラム…将来を考えるためのキャリアプログラムとして、卒業生(大学生、社会人)による講演会、大学教授による大学出張授業などを実施。

④サイエンス・ICTプログラム…敷地内の豊かな自然のなかで行う野外学習や、4つの実験室をいかした実験の授業など、理科教育に熱心に取り組む。あわせてICT教育にも注力しており、各教科で積極的にICT機器を活用している。

 という形で、それぞれさまざまな取り組みを実践しています。このうち、③ライフナビゲーションプログラムの一環として、今回のリノベーションによって新たに導入したのが「My Story Project」です。これが隔週土曜日に行う探究学習です。

 「自分の興味関心に応じて中1、中2は探究学習を進め、中3で成果をプレゼンテーションするという取り組みをとおして、これからの社会を生き抜く力を身につけてもらおうと考えています」(瀧先生)

 そのほか、約20 の大学の教職員を招いて大学ごとのブースを作り、生徒が自由にブースを回る「校内での大学合同説明会」や、卒業生(大学生)がチューターとなって、中学生の指導にあたる「卒業生チュータープロジェクト」を始めるなど、魅力的な取り組みが続々と始動している清泉女学院です。

戦国大名・北条早雲が築いた玉縄城跡地という環境をいかして行う野外学習。
戦国大名・北条早雲が築いた玉縄城跡地という環境をいかして行う野外学習。

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School Information

所在地:
神奈川県鎌倉市城廻200
アクセス:
JR東海道線ほか「大船駅」バス
TEL:
0467-46-3171