リニューアルした図書室は生徒の憩いの場

東洋英和女学院中高部 2025

「生徒がもっと気軽に本と出会える場所」をコンセプトに昨年の夏にリニューアルした東洋英和女学院中高部の図書室。
開放感のあるガラス張りのエントランスとカウンター前のカラフルなソファは生徒からも好評で、
本を借りに来るだけでなく、友だちとの待ちあわせに使ったりするなど、毎日、多くの生徒が利用しています。
今回は、司書教論の富岡暢子先生と図書活動委員のI・Yさん(高1)、O・Aさん(高1)に
図書室の取り組みや図書活動委員の活動についてお話をうかがいました。

図書活動委員も惚れ込む図書室に流れる柔らかな空気

Q いつから図書活動委員をされていますか?

【Oさん】 私は中1のときからずっと図書活動委員です。一度やると、この穏やかで柔らかく包んでくれる雰囲気がすごく好きになり、毎年、ついつい手を挙げてしまいます。

【Iさん】 私は中2から入ってずっと続けています。図書活動委員は一度やるとハマってしまいがちですね。各クラス1人なので、希望者が複数いるとなれないのですが、いまのところなんとか勝ち取ってます。

Q 図書室内のお気に入りスポットなどはありますか?

【Oさん】 図書室の奥にある自習スペースは、外の景色が見えるので勉強していても本を読んでいてもとても気持ちいいんです。

【Iさん】 自習スペースは日当たりも良くて、すごく綺麗です。私は、雑談ができる中央スペースも好きですね。

【Oさん】カウンターから見える景色もいいですね。カウンターに座って、色々な人たちが読書にふけっている姿を見ると心が和みます。

【Iさん】 困っていそうな人がいたら声をかけたり、友達が来たら少し談笑したり、そんなカウンターでのお手伝いも楽しみの1つです。

Q 東洋英和女学院ならではの蔵書はどのようなものがありますか?

【富岡先生】 キリスト教に関する本がたくさん揃っています。それと最近は色々なジャンルの洋書を少し多めにそろえています。

【Oさん】 私はギリシャ神話が好きで、その話題でIさんと盛り上がったことがありますね。

【Iさん】 キリスト教以外の宗教に関する本もいっぱいあるので色々と比較できて面白いです。小学生のころは文庫本の小説ばかり読んでいたのですが、図書室は分野別に本が並んでいるので、ちょっと気になる本を手に取って読む機会が増えました。科学の分野が好きなのでその棚をなんとなく見て、おもしろそうな本をよく借りています。

左から図書活動委員の I・Yさん(高1)とO・Aさん(高1)

図書館に行ってみたくなる楽しいイベントを開催

Q 図書活動委員のおもな仕事を教えてください。

【Iさん】 基本的にはカウンターにいて、本の貸し出しや返却などの受付をやっています。あとは図書室の本の整理などです。

【Oさん】 週1回定例会を開いて各クラスの委員が活動の内容を報告し、それぞれの情報を共有しています。それと、楓祭(文化祭)でイベント企画もやっています。

【Iさん】 楓祭では古本市もやりますし、昨年は「謎解きイベント」を企画しました。

【Oさん】 「謎解きイベント」は、図書室の本に隠されたキーワードを追って合言葉を見つけ、景品と交換する企画です。景品は本の名言が書かれたオリジナル栞です。結構、参加してくれる方も多くて盛況でした!

【富岡先生】 ほかにも、図書活動委員の大事な役割として図書活動委員会誌「どくらく」を年3 回発行しています。委員会メンバーがおすすめ本のレビューを書いています。また、11月に紀伊国屋書店の新宿本店アカデミック・ラウンジで東洋英和図書活動委員によるおすすめ本の展示を行う予定です。2人も参加して展示する本の選書からポップ作りまでを担当します。

図書活動委員もお気に入りの自習スペース

 
 
Q 最後に、受験生に向けてメッセージをいただけますか?

【Iさん】 いまは勉強などでとても大変だと思いますが、その勉強の成果は第一志望の学校に受かっても受からなくても必ず自分のものになる
ので、いまは目標をめざして全力で頑張ってください!

【Oさん】 中学生、高校生と学年が上がるにつれて忙しさも増していきます。そんななかでもひと息ついて、本を読んで心を落ち着ける時間ってすごく大切だと思うので、いっぱい本を読んで入学後は図書室にもぜひ立ち寄ってください。図書活動委員みんなでお待ちしています。

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