生徒たちへ新たな活躍の場を

普連土学園中学校 2024

有志生徒による主導で新学習スペースを設置

 普連土学園中学校(以下、普連土学園)では、新しい教育の取り組みに次々と着手し始めています。その1つが「生徒による自主学習スペースプロジェクト」です。コロナ禍において対面活動の自粛を経験した生徒たちの間で、改めて仲間と一緒に飲食もできて、教えあいながら自習できるスペースがほしいとの要望が高まり、それを受けて発足したのがこのプロジェクトです。

 中高生から有志を募り、机・椅子の選択と配置、内装や照明のデザインまで生徒自身の手で行っています。2023年初夏までに意見を集約し、夏休み中に工事、9月から利用できるようにする計画です。

質の高い海外研修やターム留学もスタート

 海外との交流も充実させていきます。まずは3年ぶりに復活させるジョージ・フォックスツアー。フレンド派が始まったイギリス湖水地方を中心に、各地の教会や施設を巡り、建学の理念や教育方針の基本的な精神を学ぶことで、自分たちの学びの方向を再認識してもらう研修です。

 また、世界に100校以上あるフレンド派の学校(フレンズスクール)との交流も新たに進めており、女子校は普連土学園を含め3校のみのため、この3校の連携を強化していく考えです。

 新しい海外研修として、アメリカの名門女子大学スミスカレッジで実施される女子校企画「Self Development Program」にも参加します。スミスカレッジの学生との濃密な対話や、ボストン交響楽団、ボストン美術館、ハーバード大学などを巡る9日間のプログラムです。さらに高1冬期の約2ヶ月をニュージーランドで過ごす「ターム留学」の準備も進めており、グローバルな学びをより充実させていきます。

英国研修旅行にてフレンド派の足跡をたどる

高大連携で生徒の視野を拡大

 普連土学園は、理系進学者が4割と多いこともあり、2022年に東京理科大学のキャンパスツアーを実施しました。2023年度からは連携協定を結び、教職志望の大学生が同校の教育活動に参加するなど、さまざまな形での高大連携が行われており、同様な連携は、東京女子大学との間でも進んでいます。

 また、中学校舎(右上写真)は歴史的価値が高く、この夏に法政大学・建築学科の教員や学生が本格的な調査を行う予定になっており、その調査にも生徒を参加させる計画です。

東京理科大学キャンパスツアーの様子

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