「純真」を大切にする 芙雪祭実行委員
富士見中学校 2025
教育目標に「社会に貢献できる自立した女性の育成」を掲げる富士見中学校高等学校(以下、富士見)。
9月に実施される芙雪祭(文化祭)について、実行委員長・副実行委員長にお話をうかがいました。
11のパートに分かれる芙雪祭実行委員会
Q 芙雪祭実行委員長、副実行委員長になったきっかけを教えてください。
【芙雪祭実行委員長:N・Sさん(高2)】
中学3年間を振り返ったとき「なにもしてこなかった」と感じて、高校ではなにか思い出になることを残したいと思い選挙に立候補しました。「待ち時間が少なく気軽に楽しめる企画」「来校者も富士見生も楽しめる企画」などをマニフェストに掲げて、選挙ポスターも制作しました。
選挙演説では頭が真っ白になりうまく話せなかったのですが、最後に「私は芙雪祭実行委員長がやりたいです!」という熱意を大きな声で叫んだのが印象に残ったようで、実行委員長に選ばれました。
【芙雪祭副実行委員長:H・Sさん(高2)】
受験生のときに色々な学校の文化祭を見学したなかで、とくに印象に残っていたのが芙雪祭でした。生徒のみなさんがフレンドリーに話しかけてくれたので、私もいっしょに参加している感じがして、すごく楽しかったんです。今度は私が来校者のみなさんをお迎えしたいと思い、副実行委員長に立候補しました。
Q 芙雪祭実行委員会には何名が所属していますか?
【H・Sさん】 装飾、広報、会計など、全部で11のパートに分かれて活動していて、それぞれにパート長がいます。実行委員は中1から高2まで全部で115名です。
【N・Sさん】 人気のパートは芙雪祭の最初と最後のイベントを企画するオープニングパートです。富士見は生徒と先生の距離が近く、オープニングでは先生もいっしょになって踊ったりするので、芙雪祭を学校全体で楽しむことができるのがいいところだと思います。
今年の芙雪祭テーマは「KOSMOS-コスモス」
Q 今年の芙雪祭のテーマは?
【N・Sさん】 「KOSMOS-コスモス」です。ギリシャ語で「秩序のある世界=宇宙」を意味します。Cで始まるお花のコスモスの花言葉が「調和・謙虚・乙女の純真」なので、富士見の建学の精神の1つ「純真」ともリンクさせています。
芙雪祭は富士見生と受験生など外部の方々が交流できる大切な機会でもあるので、楽しむことはもちろん、互いに思いやりを持ち、みんなが気持ちよく過ごせるようにすることも大切です。生徒それぞれが「純真」な気持ちを大切にして芙雪祭に向きあってほしいという願いを込めています。
Q 9月の芙雪祭に向けて、いまはどのような活動をしていますか?
【H・Sさん】 1学期はみんなで着るTシャツや各クラスで行う企画のアイデアを出しあったり、装飾の準備をしたりしました。今回から教室の電気を消す企画がOKになったので、お化け屋敷はきっと人気の企画になると思います。
Q ここまでで苦労した点にはどんなことがありますか?
【N・Sさん】 何年も前から芙雪祭で特別に許可を得ることをめざしていたルールがあり、これまで半年ほどの間、先生方との交渉を続けてきました。粘り強く話しあいを続けて、今年ようやく先生方から認めていただけることになり、肩の荷が下りて、いまはホッとしています。
【H・Sさん】 パート長だけでも10数名いるので、みんなで意見を共有したり、認識をそろえたりする難しさを感じています。対面でのミーティングに加えて、チャットなども活用して、コミュニケーションを深める努力をしています。
来校者もともに楽しめる芙雪祭の実現に向けて
Q 芙雪祭の準備には先生方はどのようにかかわっているのでしょうか?
【生徒会部主任・福田修平先生】
基本的に守ってほしいルールなどは事前に伝えていますが、それ以外は生徒の自主性に任せています。私たちの方から「こうしたら?」と言うことはまずありません。今年の実行委員会はフットワークが軽くて積極的な生徒が多いですね。彼女たちがどんな芙雪祭を作り上げてくれるのか、非常に楽しみです。
Q 今年はどんな芙雪祭になりそうですか?
【H・Sさん】 私は企画管理パートでクラス、委員会、クラブの企画を担当していますが、それぞれ一生懸命にアイデアを出しあって準備を進めています。今年は各クラブから体験型の企画が多く出ていて、私たちが目標としていた、来校者の方も一緒に楽しめる芙雪祭が実現しそうなので、いまからとてもワクワクしています。受験生や保護者の方々に多数来場していただけたら嬉しいです。
Q 芙雪祭を通じて自分自身が成長した点はどんなところですか?
【N・Sさん】 実行委員長は先生方との会議に出たり、人前で話したりする機会が多いので、プレゼン力や物怖じせずに自分の意見を伝えたりする力が身についてきたと感じています。最初は先生方からどんなことを言われるか想像ができず、不安な気持ちで会議に出席していましたが、回数を重ねるごとに度胸がつき、いまではほとんど緊張しなくなりました。
勉強はもちろん大切ですが、社会に出たときには学生時代に勉強以外になにをしたかも重要になると思うので、勇気を出して実行委員長に立候補してよかったと思っています。
【H・Sさん】 私はもともと人とかかわるのが苦手で、自分から話しかけたりするのが苦手でした。でも、副実行委員長になってからは積極的に話しかけることができるようになってきたと思います。
Q 最後にそれぞれの将来の夢を聞かせてください。
【N・Sさん】 47都道府県すべてに足を運んでみたいという夢があります。そのため大学では観光か、得意な数学を活かして経営を学びたいと考えているところです。
【H・Sさん】 情報工学や情報システムに興味があります。まだ、それぞれの大学や学部で特色がどのくらい違うのか把握できていないので、これからオープンキャンパスに行って志望校を決めたいと思います。
※2024年「サクセス12」9・10月号掲載の記事広告を転載
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