最先端の、さらにその先をめざす

安田学園中学校 Vol.2

安田学園中学校・高等学校は、「自学創造」を教育目標に掲げ、自ら考える授業と探究プログラムを核として、
21世紀のグローバル社会に貢献する人材の育成に取り組んでいます。

3ステージ制プログラムと
学校完結型の学習環境

 安田学園中学校・高等学校(以下、安田学園)は、「先進コース」と総合コース」を設置し、6年一貫で学びます。両コースとも1・2年生を「ステージⅠ」、3・4年生を「ステージⅡ」、5・6年生を「ステージⅢ」の3ステージに分けた学習プログラムで、それぞれの成長段階に合わせてステップアップしていきます。そしてグローバルな探究力を育て、東京大学などの最難関大学をめざします。

 安田学園の最大の特徴は、自ら考え学ぶ授業です。「本校では、どの教科でも『根拠を追究』し、『なぜ?』を考える時間を大事にしています」と広報部長の藤村高史先生が話されるように、教員から教わる時間よりも自分で「考える」時間を多くすることで、思考力・表現力を養っていきます。そして1年生から5年生2学期までは、自ら学ぶ授業を核とした「学び力伸長システム」を実施することで、学ぶ楽しさをつかみ、自分に合った学習法を確立していきます。この「学び力伸長システム」には、年5回の定期試験前の「独習ウィーク」や年3回学期末の「独習デー」、放課後補習や中学集大成テストなど、生徒の生活習慣や学習習慣を確立するためのさまざまなプログラムが用意されています。

 5年生3学期から6年生は「進学力伸長システム」で最難関大学入試に対応できる学力をつけていきます。放課後進学講座、進学合宿、夏期・冬期講習、大学共通テスト模試演習講座などがあり、2月の国立大学2次試験の直前まで講座はつづきます。これらの取り組みを学校完結型の学習環境と表現し、生徒一人ひとりをきめ細かくサポートしていきます。

 また、安田学園の特徴のもうひとつが、探究プログラムです。中学は週1時間、高校では週2時間の探究の授業として行われています。「疑問・課題⇒仮説の設定⇒検証(調査・観察・実験)⇒新しい仮説や疑問…」という活動を繰り返し、根拠を持って探究することで、論理的・批判的な思考力を育成しています。

【グローバル教育①】
4技能を鍛える英語学習

 安田学園は、大学入試のために英語力を高めることも重要と考えていますが、他者とコミュニケーションをとるためのツールとして英語が使えるように、実践的な力を養うことを目標としています。世界にはいろいろな価値観を持った人がいると知ることが多様性の学びにつながり、さらにそれが「日本」を学ぶ、「自分」を深く考えることにも結びついていきます。世界とかかわることで自分の将来も見つめていく、それが安田学園のめざすグローバル教育です。

 英語の授業は、日本人教員とネイティブ教員が連携しながら授業を行っていて、最初の5分間は毎回英語を聞く「リスニング」の時間として活用しています。そして中1の段階から、自分の考えを英語で書く「ライティング」、コロナ禍でも対策を万全にして行っているペアワークやオンライン英会話に週1回全員が取り組む「スピーキング」、さらに図書館に収蔵された6500冊の洋書をいかした多読学習を行う「リーディング」と、4技能を授業のなかでバランスよく習得していきます。

 授業以外の場でも4技能を伸ばす工夫がされていて、毎年行われている「スピーチコンテスト」では、全員が原稿づくりに取り組むこともライティング力を鍛えるためには有効です。また、年5回実施される「英単語コンテスト」は、あらかじめ出題範囲を発表したうえで実施し、成績優秀者には表彰状や記念品が授与されるなど、生徒がモチベーションを保てるような工夫もしています。 これらの成果は英語検定にも表れていて、先進コース3年生終了時点の英検準2級以上取得率は92%で、6年生終了時までに、先進・総合両コースとも、準1級以上をめざします。

【グローバル教育②】
オンライン国際交流プログラム

 安田学園では例年、イギリスまたはニュージーランドへのグローバル探究をはじめとした、さまざまな語学研修や留学を実施してきました。しかし、コロナ禍で海外渡航が困難な状況となったいま、生徒のためにできる新しいプログラムはないかと模索した結果、今夏から「オンライン国際交流プログラム」を導入することにしました。

 このプログラムでは、自分の分身となるアバターを作成し、海外を想定したバーチャル空間で英語を使って会話する「VR英会話」や現地の大学生らとさまざまなテーマで語りあい、最終的にプレゼンテーションをする「オンラインスタディツアー」、NASAをはじめ、海外で活躍する日本人から話を聞く「グローバルセミナー」など、全5日間の日程で「交流」をテーマにさまざまなプログラムが実施されます。

 語学研修の代案として導入されるプログラムですが、オンラインだからこそできる取り組みもあるため、語学研修が再開されても2本立てで実施していく予定です。

難関大学の合格実績
一貫生の実績に注目!

 安田学園では、1~3年生は「なりたい自分」を見つけよう、4~6年生は「なれる自分」に高めようをテーマに、芙蓉グループ関連企業や地元企業などの協力を得ながらアイデンティティの確立をめざしたキャリアデザイン教育を行っています。

 その結果、2021年度大学入試では、高入生も含めて、国公立大学52名、早慶上理ICU63名と昨年を上回る合格者をだしています。一貫生の合格実績をみてみると、120名(先進クラス23名、総合クラス97名)の卒業生が、京都大学、東京工業大学、一橋大学、大阪大学などの最難関国公立大学に合格しており、その学力の高さがうかがえます。

 今年度の6年生は、先進クラスが2クラス(42名)になり、今年度入学した1年生では、先進クラスが4クラス(149名)まで増えているので、最難関国公立大学や難関私立大学への合格者が順調に増加することが容易に予想されます。

 成長段階に合わせた3ステージ制のプログラムや学校完結型の学習環境など、生徒のことを第一に考えた教育を実践する安田学園。生徒一人ひとりの力を確実に伸ばしてくれる学校です。

<森上’seye!>
コロナ禍で試される学校の本当の実力

 昨年、今年と海外研修がつぎつぎと中止になるなか、いち早く5日間のオンライン国際交流プログラムを立ち上げた安田学園の企画力と行動力は、生徒にもいい影響を与えているのではないでしょうか。
 今年度から先進コースの卒業生が増えていくので、難関大学合格実績の伸長が予想されます。

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