和洋国府台女子中学校は、1897年に設立された伝統ある女子校です。教育理念「凜として生きる」には、「周囲に対する思いやりと物事に挑戦する逞（たくま）しさをもつ」「自らを律し、礼儀正しく品格をもつ」「文化を尊重し、豊かな表現力をもつ」という思いがこめられています。

　この理念をもとに、日本の伝統文化を学びつつ、海外のすぐれたものを取り入れる国際教育と科学的なものの見方を養う教育を行っています。

　校舎は、2017年度から、和洋女子大学と高校のある国府台キャンパスに統合されたため、中高大の交流がさらに深まりました。

　また、移転を機にカリキュラムも一新。本物の世界に触れられるように工夫された授業が特徴で、たとえば理科では実験やフィールドワークを多く行い、課題研究にも挑戦します。こうした取り組みにより、問題を発見し解決する力や科学技術と社会のつながりに着目して社会に貢献する力を育てています。

　英語の「和洋ラウンドシステム」も魅力的です。繰り返し学ぶことで知識の定着をはかり、国際社会で通用する英語力を身につけていきます。１クラスを２～３分割したインターナショナル教員による授業で、多くの英語を聞きながら実際に使うことで英語力を磨いていきます。身につけた英語力を試す場として、英語宿泊研修やヨーロッパ文化研修が用意されています。

　一方で、和の心を育てることも大切にされています。礼法や華道、茶道などを学ぶことで、礼儀や食事の作法、鑑賞の仕方を身につけ、伝統芸能を理解する感性も養います。

　こうした教育により、国際的に活躍できるコミュニケーション能力や知性、科学的視座、そして品格を備えた社会貢献できる女性を育てる学校です。