2017年に、創立80周年を迎えた市川中学校。よき伝統の継承（不易）と進取の精神（流行）を持ち味とする学校です。
　
　市川では、教育理念「個性の尊重と自主自立」のもと、３本の柱を立てています。それが、「人はそれぞれ素晴らしい個性・持ち味があり、異なった可能性を持つかけがえのないものだ」という「独自無双の人間観」、個性や潜在している能力を引き出すために、一人ひとりに光をあて、じっくりとよく見る「よく見れば精神」、家庭で親から受ける「第一教育」、学校で教師から受ける「第二教育」につづき、自ら主体的に学ぶ生涯教育である「第三教育」の３つです。こうした精神を大切に、「真の学力」「教養力」「サイエンス力」「グローバル力」「人間力」を育む「リベラルアーツ教育」を行っています。

　市川では、以前から授業にアクティブラーニングを取り入れていましたが、現在は「ALICEプロジェクト」（Active Learning for Ichikawa Creative Education）として、その教育をさらに発展させています。電子黒板機能つきのプロジェクターやタブレット端末を備えた「ALICEルーム」も誕生しました。
　
　また、大学教授や研究者から幅広い分野・領域について学ぶ土曜講座も特徴的です。教科の枠を越えた興味・関心に基づく講座により、生徒の主体的な学びをうながしています。
　
　国際教育は、世界とオンラインでつなぐ研修や留学生との交流をするエンパワーメントプログラム、大学と提携しての研修など充実しています。しかし、大切にしているのは、日本を知って世界へ広げることです。真の国際人は自国文化への理解が必要であり、学校がある市川市の自然を観察したり、奈良・京都を訪れたりする行事を実施しています。

　さまざまな独自の教育により、学力とともに人間力を身につけられる市川です。