1885年創立の高輪中学校は、教育理念に「見えるものの奥にある　見えないものを見つめよう」を掲げ、「何事も表面を見るだけでなく、その奥にある本質を探究することが大切である」という精神を学び、さらに本質から得たものを、表現・伝達する方法・手段を身につけることをめざしています。教育方針は「高く・大きく・豊かに・深く」、教育目標は「大学へ進学させるための指導」と「人を育てる指導」です。

　「大学へ進学させるための指導」は、学習指導・進路指導のことです。６年間を３期に分け、希望の大学に合格できる力を養っていきます。中１・中２の「基礎学力徹底期」は、国語・数学・英語の授業にじゅうぶんな時間をあてて基礎学力を定着させ、中３・高１の「進路決定・学力伸長発展期」で学力をさらに伸ばしていきます。さらに中３からは６クラスのうち２クラスを発展的な内容を扱う「選抜クラス」として設置します。高２・高３は「総仕上げ・進路達成期」で、高３の前半までに中高のカリキュラムをすべて学び終え、その後は演習に力を入れていきます。

　「人を育てる指導」は生徒指導のことで、日々の生活や行事などをとおして、社会で活躍し、だれからも信頼される次代を担うリーダーを育てることを目標にしています。

　行事は高学祭（文化祭）や体育祭などのほかに、ユニークな宿泊行事もあります。中１の「自然体験学習」は飯ごう炊さんや農場体験、工芸体験など盛りだくさんの内容で、中２の「農工芸体験学習」はグループごとに各農家に分かれての農作業体験や、伝統工芸の体験などをとおして日本の伝統や文化などを体験します。そのほか中３では「西日本探訪」、高２では「海外学校交流」を体験します。

　このように学力の伸長と人格の育成の両方を大切にしている高輪です。