都内屈指の大学進学実績を誇る駒場東邦中学校。例年、東京大学をはじめとする超難関大学へ多くの卒業生を送る学校として知られています。

　創立は1957年、東邦大学によって設立されました。中高６年間を一体化した中等教育の必要性を唱え、「資源のない日本では、頭脳の資源化こそが急務である」という理念から、「科学的精神に支えられた合理的な考え方を培うこと」そして「自主独立の精神を養うこと」を重視しています。

　駒場東邦の学習方針として、すべての教科において「自分で考え、答えを出す」習慣をつけること、そして早い時期に「文・理」に偏ることなく各教科間でバランスの取れた学力を身につけることを第一に掲げています。

　中学時では、自分でつくるレポート提出が多いのが特徴となっています。中１の霧ヶ峰林間学校、中２の志賀高原林間学校、鎌倉見学、中３の奈良・京都研究旅行で、事前・事後にレポートや論文を作成します。

　英語・数学・理科実験などには分割授業を取り入れ、少数教育による理解と実習の充実がはかられています。また、英・数・国は高２までで高校課程を修了します。「文・理」分けは高３からです。

　駒場東邦では、生活指導の基本を生徒による自主的な判断に委ねていることが特色です。それは、「自らの行動に自らが責任を持つことを基本とする」と駒場東邦では考えられているからです。自分の判断に基づき、責任をしっかりと持って行動することが求められています。

　生徒会やクラブ活動、文化祭、体育祭なども生徒が主体となり、上級生から下級生へ、よき伝統が受け継がれています。