鎌倉女学院中学校は「真摯沈着」、「尚絅（しょうけい）」を校訓として特色ある女子教育を実践し、多くのすぐれた女性を世に送りだしてきました。現在は、心身ともに健康で国際性豊かな人間教育を目標として、国際社会で活躍できる知的で洗練された女性エリートの育成に努め、各々のめざす上級学校への進学に対応した、６年一貫教育を行っています。

　そのなかで、中学校の３年間は、将来に向けて基礎学力をしっかり身につける大切な時期と考え、主要５教科（国数英社理）を重視する教育課程を編成し、日々のきめ細かい指導によって、無理なく着実に実力を養成していきます。

　また、生涯にわたって楽しむことができる教養を身につけることを目的とし、茶道・華道・書道・バイオリン・フルートの５講座が学べる「特修」の設置など、生徒一人ひとりの能力を引き出す、いきとどいた教育をめざしています。

　学習面とともに重視されているのが、国際的な社会人となるためのさまざまな経験です。たとえば、異文化を理解し、それと共生していくためには、自国の文化理解が不可欠です。古都鎌倉という学校環境をいかして歴史遺産に触れ、体験的に学ぶことによって、自国の歴史・文化の特色を理解していきます。

　また、40年以上前から国際交流プログラムに取り組んでおり、現在は海外姉妹校交流プログラム（アメリカ）とカナダ英語研修（どちらも高校の希望者が対象）に加え、アジア研修を実施しています。

　湘南地区の女子中学校の草分け的な存在としての伝統を持ちながらも、社会の国際化に対応する教育を柔軟に取り入れるなど、つねに進化をつづけているのが鎌倉女学院のよさだといえるでしょう。