豊島岡女子学園中学校では、毎朝授業前に全校に静寂のときが訪れます。１mの白布に赤糸でひたすら針を進める「運針」です。１日の始まりを心静かに迎えるこの時間は、集中力を養う心の鍛錬の時間です。クラブ活動や学校行事もさかんです。クラブには生徒全員が所属します。文化部・運動部合わせて約50もあり、桃李連（とうりれん）という阿波踊りの部もあります。

　生徒も先生もすべての授業に全力投球でのぞむ姿勢があり、多様な進路選択を可能にします。授業の密度が濃く大学入試を突破するための学力だけでなく、社会に存在する問題や課題を解決できるような力を育成しています。放課後の実力養成講座などのサポート体制も整えており、理学・工学系統、医学系統をはじめ、それぞれの希望する多様な進路への合格実績があります。

　中高時代は、協調性や企画力、行動力、リーダーシップといった「人間力」を養うことも大切です。豊島岡女子学園では、さまざまな場面で、互いに刺激しあいながら高めあっていける環境があります。

　豊島岡女子学園では、未来を生きる生徒たちが、自ら道を切り拓くたくましい人になることを願い、課外活動として、多種多様な取り組みを行っています。たとえば、教科の枠を越えた課題を探究する探究BasicやT-STEAMPro、グローバルな視点を育む海外研修や模擬国連活動などです。こうした独自の教育と生徒たちの活動の成果が認められ、2018年度から文部科学省指定のスーパーサイエンスハイスクール（SSH）となりました。新しいことに挑戦し、つねに進歩する学校で、科学的思考力と主体的な課題解決能力、および国際性など、生徒自身が未来を創っていく力を育てるために、学園全体で探究活動によりいっそう力を入れています。