聖心女子学院中等科では、学業をはじめとするすべての教育活動をとおして、ものごとを深く味わい、他者と共感できる豊かな心を養います。創造性に富む堅実な思考力と正しい判断力を育て、神の愛を受けた存在としての心の豊かさと、責任ある行動力を培います。

　社会に役立つ人間の育成をめざしたカリキュラムの重点は、思考力と判断力の養成におかれています。聖心女子学院の特色ある一貫教育の流れのなかで、発達段階に応じて学習効果を高める工夫をしています。

　英語教育では、世界に貢献することをめざして、４技能のバランスがとれた実践的な英語力を身につけることに主眼をおいています。中１から高３まで、少人数制のクラス編成で、生きた英語に触れ、自分の考えを的確に表現できる力を養うことをめざします。外国人教員による授業やイングリッシュデーなどの行事も実施しています。また、オーストラリア、アメリカ（３校）、カナダ、アイルランド、台湾への短期・長期留学（高等科）では、語学力の向上や異文化体験、姉妹校生徒との交流が経験できます。さらに、スピーチや英作文コンテストなどのコンクールにも積極的に参加し、多くの成果をあげています。

　21世紀のグローバル社会に生きる生徒たちに求められる新しい学力の育成には、ICTを活用した授業展開が不可欠です。

　聖心女子学院では小１からタブレットを、中３からノートPCを活用した学習を進めるなかで、情報化社会と正しくかかわる能力を育成します。そして、総合的な学習の時間などをとおして、被害者や加害者にならないよう、変容する情報化社会を生き抜く素養や判断力を育てます。

　時代の要請に基づく「社会に貢献する賢明な女性」となるために、その基盤となる人間性を育てることを大切にしています。