砧公園に隣接し、世田谷美術館などの文教施設にもほど近い目黒星美学園中学校。この地でカトリックの女子教育を半世紀にわたりつづけてきた目黒星美学園が、2023年度から校名をサレジアン国際学園世田谷中学校へと変更し、共学校として生まれ変わります。

　目黒星美学園で2021年度から実践しているPBL型授業（課題解決型授業）を引きつづき全教科で実施していくことで、この時代に活躍できる「世界市民力」を身につけた人材を育成していきます。さらに2023年度からは、２コース制を導入します。

　ひとつ目のインターナショナルコースは、グローバルな環境で英語力を飛躍的に向上させることをめざす新設のコースです。そのために、一部教科で、オールイングリッシュの授業を取り入れていきます。ふたつ目の本科コースでは、独自の社会探究プログラム「VCP（ボランティア・コミュニケーション・プログラム）」を２単位設定。SDGsや防災といった多様なテーマを取りあげ、それらについて他者と協働しながら探究を進めていくという、実践的な学びを展開していきます。

　１年生ではイングリッシュキャンプ（２泊３日）、２年生ではブリティッシュヒルズ（２泊３日）に全員が参加します。３年生は夏休みにカナダで３週間のホームステイ、４年生（高１）、５年生（高２）ではオーストラリア姉妹校に交換留学、またはニュージーランドにターム留学を希望者に実施しています。

　さらに発達段階に応じて自己の適性を見極め、未来像を描かせるプログラムも充実しています。「被災地ボランティア・フィリピンボランティア研修」などへの参加をきっかけに、社会とつながり、社会貢献についての考えを深めています。