開校110余年、次代を担うすぐれた人材を輩出してきた目黒の日出学園が、2019年４月、日本大学の付属校となりました。これまでの特色「オリジナリティ」と日本大学の持つ「総合性」をリンクさせ、教育システムやカリキュラムなどをバージョンアップさせる目黒日本大学中学校に注目が集まります。

　中高一貫となる中学は第一にグローバル教育を掲げます。中学のうちでの英検２級取得を目標に、ネイティブ教員とのやりとりと、全員が持つタブレット端末によるオンライン会話でハイレベルな英語力を身につけます。

　グローバル化といっても、日本の文化を理解していなければ海外でアイデンティティーを発揮することはできないと考え、目黒日大では｢日本｣をテーマにした授業、行事、課外活動など、さまざまな場面で日本の文化を知る体験を用意しています。そのうえで中３では、約１カ月間の短期留学を実施します。

　学力の醸成には、タブレット端末や電子黒板を活用し、わかりやすく参加型のアクティブラーニングを展開。試験の電子化により成績や学習時間の管理を共有できる学習支援クラウド「classi」を導入した、生徒主体のICT教育も充実しています。さらに一人ひとりとしっかり向きあい、全員に向かっていっせいに「授業を教える」のではなく、生徒同士の学びあいや教員と生徒のコミュニケーションを取り入れた「授業で教える」指導により、個性を伸ばします。こうすることで自己肯定感を高め、「自分はやればできる」という自己効力感につながるよう、導きます。

　高校では中高一貫生のみのクラス編成となり、国際教育・理数教育を推し進め、国公立大学や難関私立大学・医歯薬系学部への進学をめざします。日本大学へは、全付属校共通の「日大到達度テスト」を経て進学することができます。