建学の精神「捨我精進」（わがままを抑え、目標に向かって努力精進する、いまの自分を乗り越えていく）のもと、体験を重視した教育活動を展開している田園調布学園中等部。

　卒業時には、より高い目標を定めて学びつづけることができる人、他者と協同しながら主体的に行動できる人、よりよい社会の実現に向けて探求し実践できる人となれるよう、生徒たちを育てています。

　生徒の主体性や協調性を養いながら問題を発見・解決する授業を展開。生徒がひとり１台所持するノートPCなどICT機器も積極的に活用しています。2022年度から週１コマ「探究」の時間を設置し、外部団体とも連携してデザイン思考を用いながら、課題解決学習に取り組んでいます。

　数学と地理、音楽と理科などの教科横断型授業にも力を入れており、理系選択は45％程度。理科実験は６年間で150種類、とくに中１・中２は毎週実験を行っています。また、英語では多読、ディスカッションなどの機会を多く設けて４技能をバランスよく育てる授業のほか、英語力が高い生徒には取り出し授業も実施。中３と高１の数学と英語では、到達度別授業を実施して興味関心を刺激しながら、苦手意識のリセットも行っています。

　また、「土曜プログラム」を年８回開催。５つの分野・約170講座から自由に選択することができ、ほとんどの講座を外部講師が担当します。平常の授業ではできない体験をとおして将来の目標や夢につなげています。

　「学習体験旅行」・「体験学習」に加え、中３対象の「ホームステイ」、高校生対象の「ニュージーランドターム留学」・「グローバル・スタディーズ・プログラム」といった海外研修や語学研修も充実。多くの体験を積み重ね、他者や社会、世界へと視野を広げ、どう生きるかを自分自身に問いかけるきっかけとなります。