今年創立87周年を迎える湘南白百合学園。フランスのシャルトル聖パウロ修道女会を設立母体に、キリスト教精神に根ざした世界観・価値観を養い、愛ある人として社会に奉仕し、貢献できる女性の育成をめざしています。湘南の高台に立つ校舎からは、江の島や相模湾を望むことができます。そのような自然あふれる環境のなか、豊かな情操教育と本物に触れる理科教育が行われ、生徒たちは興味・関心の幅を広げていきます。施設面では、生徒がリノベーションをした憩いの「リリースペース」や、紙の書籍とICT機器を集約させた、探究的な学習の中核を担う「メディアネットラボ」が完成し、創造的な学びの場となっています。

　中高６年間の学校生活のなかでは、個として自立しながらも互いを尊重し、他者とともに課題を見つけて解決する力を育成します。その実践の場として、部活動や生徒主体の行事があるだけでなく、「探究」もその一環です。「探究」の授業は中１から高２まで体系的に展開し、とくに中３では環境問題をテーマに各自で実験を組み立て、論文執筆を行います。その他の学習面では、中１から数学と英語は少人数授業を実施。英語では中１よりオールイングリッシュの取りだしクラス「Ｅクラス」 が設置されており、全員が取り組む「タラント・リリア」と名づけられた語学研修プログラムも充実しています。

　また中２までを「基礎学力の定着」期間、中３・高１を「進路への意識付け」期間と位置づけ、高２からは選択授業制と無料補習でそれぞれの進路に向けて実力を養います。放課後や長期休暇中にも学内やオンラインで自習ができる「学習サポートセンター」を完備。併設大学があるものの、理系大学や医学部、国公立大学への進学者が増加しており、多様な進学サポート体制が充実しています。