ユネスコスクールである湘南学園中学校は「持続可能な社会のつくり手」であると同時に、自分らしく幸せに生きていける力や人間性を育むことをめざしています。独自の総合学習や多様なグローバルプログラムの実践とともに、日常のすべてのできごとが「学び」であるという視点に立ち、それらの学びをつなげ、発展させていくことで、社会のなかで主体者として考えて歩んでいく力を養います。

　中学では基礎学力の定着を、高校からはそれぞれの願う進路への学びを強化します。そのため、中学の夏期講習（数学・英語）は習熟度別で行い、確実な理解をめざします。また、高校対象の夏期講習は希望制で実施し、自身の進路に合わせた講座を選択できるようにしています。

　総合学習は、自己から他者、身近な地域から世界へと発達段階に合わせて段階的に視野が広がる設定となっており、高校ではSDGsにも着目し、地球規模の課題に目を向けられる広い視野と豊かな認識を身につけ、人間らしく生きられる社会をつくる主体者として、どう生きるのかを考えます。

　社会のなかで主体者として考えて歩んでいく力を育む「生徒自治活動」も湘南学園の特色です。３大行事と呼ばれる体育祭・学園祭・合唱コンクールがすべて生徒主体の実行委員会形式でつくられることはもちろん、日常生活においても中高合同で行われるクラスの代表者によるクラス委員会など、「主体者」として学校をともにつくっていくための仕組みが多く存在しています。同世代の仲間とともに試行錯誤をし、異なる立場の人たちとの対話や協同により願いを実現させていく、この力を育むことは湘南学園の建学の精神そのものだといえるでしょう。