淑徳与野中学校は、2005年４月に開校しました。仏教主義に基づく独自の女子教育を行う淑徳与野高等学校と同じく、中学校も仏教主義に基づいた心の教育を大切にしています。これは、むずかしい教義を教えるということではなく、「つねに周囲に対する感謝の気持ちを忘れずに生きていく」ことを大切にする教育です。国際化が進み、価値観も多様化しているこの時代において、ますます求められる教育といっていいでしょう。

　母体となる淑徳与野高校は、難関大学に多くの合格者を輩出する埼玉県有数の進学校です。卒業生の約95％が、現役で４年制大学へ進学しています。中高一貫生は、全員が難関大学進学クラスへ進み、国公立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学などの難関大学への合格をめざします。

　学習面では、英語教育にとくに力を入れています。国際社会で通用する英語力が備わるよう、中１〜中３で週１時間、ネイティブスピーカーによる授業を行ったり、英検２次対策の面接授業を実施するなど、きめ細かいカリキュラムが組まれています。さらに、中２では台湾への研修旅行を実施、高２ではアメリカへの修学旅行を行い、全員が３泊４日のホームステイを経験します。このほかにも、さまざまな短期留学プログラムが用意されています。

　学習に集中できるよう、校舎は自然に包まれた心地いい環境になっています。２階・３階の屋上庭園（エコガーデン）にはビオトープや野草園があり、校舎の壁面にも緑が彩りを添えています。

　2015年４月に高校校舎が中学校の隣接地に移転し、中高一貫校として、さらに連携を深めた教育を実践しています。伝統の仏教主義と、グローバルな社会に対応する国際教育で生徒たちの夢をかなえる淑徳与野です。