海城中学校では、「国家・社会に有為な人材の育成」という建学の精神のもと、リベラルでフェアな精神をもった新しい紳士」の育成に取り組んでいます。
　
　海城が求める理想の人物像は、人間力と学力がバランスよく身に備わった人間です。しかもそれらは、その時代その時代が要請する「新しい人間力」と「新しい学力」をそれぞれ含み持っていなければなりません。

　では、グローバル化が進み、価値観が多様化している現代社会において求められる「新しい人間力」・「新しい学力」とはなんでしょうか。

　海城では、異質な人間同士が深くかかわって生きていき、お互いのよいところを引き出しあって創発を生みだす「共生」と「協働」の能力が「新しい人間力」の中心であると見定め、仲間と協力して課題を克服する「プロジェクト・アドベンチャー」や演劇的手法を用いた「ドラマエデュケーション」といった体験学習をとおして、これらの能力を育成しています。

　また、 「新しい学力」である「課題設定・解決型の学力」を、探究型の社会科総合学習や実験・観察に重きをおいた理科の授業をとおして育てています。

　2011年度から帰国生の受け入れを本格的に開始したことにともない、2012年度よりグローバル教育部が発足しました。同教育部では、①帰国生の支援のほか、②高い英語力を備えている生徒の英語力保持・増強、③在学中の海外研修・留学支援、④海外大学進学支援（SAT・TOEFL対策講座／海外大学進学カウンセリング等）を積極的に行っています。

　現在、中学３年の春休みと高校１・２年の夏休みに各30人の海外語学研修を実施。また、2016年度からは高校１年の３学期の１学期間をカナダの公立高校で過ごす短期留
学も行っています。