1920年、実業家・浅野總一郎によって創立された浅野中学校。大学進学実績のよさに加えて、２つの校訓「九転十起」の不屈の強さと、「愛と和」の奉仕の精神を伝統とする明るい校風は、多くの保護者からの熱い支持を受け、今日にいたっています。

　青春の真っただ中に位置する中学・高校時代。浅野は、たくさんの経験・であい・ふれあいを大切にし、自分を高め、さらに高い目標をめざしてステップアップする生徒を育成することをめざす学校です。

　授業は６カ年を見通してカリキュラムを構成し、大学受験と関連した内容ならびに時間配分になっています。

　中１・中２では中学の学習内容を履修しながら、基礎力を身につけます。国語、数学、英語、理科などの教科では、中３で高校レベルの内容もあつかいます。これは、高２からの希望進路に応じた授業体系・クラス分けに移行するためです。オリジナルテキストの導入や中身の濃い授業で進度をあげ、長年のノウハウと実績に裏づけされた授業展開で、大きな成果をあげています。

　忘れてはならないのは、浅野ではなによりも日常の授業を第一に考えていることです。日ごろから予習・復習の学習習慣を身につける指導が行われています。また、体育での安全のため、広いグランドを含む屋外の運動場の全てが人工芝化され、新しい体育館が整備されるなど施設がとても充実しています。

　徹底した学習指導がある一方、「学校は人間形成の場である」という基本をふまえ、日常のあいさつから人との接し方、ルールを守るといったことができて、初めて学習に言及するべきだとも考えています。

　中高一貫独自の指導体制と、当たり前のことを大切にする教育のなかで、浅野生は明るく自由な学園生活を送っています。