武蔵野中学校には､100年以上変わらない「他者理解」という教育理念があります。「他者理解」とは、多様な文化、価値観のなかで、お互いに認めあい、他者のために行動すること、と武蔵野ではとらえられています。

　グローバル化が進んでいる近年において、それらを実行するための力は重要であるとの考えから、日々の授業はもちろん、行事においてもしっかり伸ばすことで、世界で通用する人材育成をめざしています。

　現代のグローバル社会やデジタル社会で求められているのは、たんに知識だけを持った人間ではなく、それをいかすことのできる知恵と実践力を持つ人材であると武蔵野では考えられています。

　そうした力を育むため、たとえば「LTE（Learning Through English）」では、ディスカッション、ディベート、プレゼンテーションを、いずれもiPadを活用しながらオールイングリッシュで週６時間行い、コミュニケーション力・実践的な英語力を高めます。

　さらに、日常生活における英語力をはかるため、中３では「クロス･カルチュラル･プログラム」という沖縄での国内留学を実施。外国人ファミリーと過ごし、海外生活を疑似体験するなかで、英語を話す喜びを感じ、話せるようになりたいという気持ちを高めます。同時に、宮古島での民泊で沖縄の文化・伝統にも触れていきます。また、高１の１月には「ニュージーランド３ヶ月留学」を行い、ホームステイをしつつ編入先の高校で学びます。

　こうした多様な活動のなかでかけがえのない経験を積み重ね、他者理解のためのスキルだけでなくグローバルな視野も身につけていくのです。一方で、日ごろの学習は教科担任がしっかりサポート。夜９時まで利用できる「進学情報センター」も併設し､自身のさらなるスキルアップをめざすことができます。

※「iPad」はApple Inc.の商標です。