2023年から「武南スピリット」構築に向けた新たな英語学習プログラムをスタートさせている武南中学校。「世界に通用する知性と確固たる人間性の育成」を教育方針に掲げ、開校以来グローバル教育に注力してきました。従来は英会話の授業で、留学や海外大学への進学を目的とした、カリフォルニア大学デービス校監修の講座「アカデミック英語コース」を実施していました。今年度からはそれをさらにブラッシュアップした、新たな英語教育プログラム「BUNAN Innovation」をスタートさせています。

　このプログラムの目標は、自分の意見や考えをしっかり持ち、それを英語で伝えられる力を身につけることです。基本的にはオールイングリッシュで、４技能統合型の学習を週６時間、英会話と英語の授業で実施します。

　英会話の授業は10名程度の少人数で展開して、即興力を高めます。また、中・高の６年間に２回行われる海外研修（アジア、アメリカ）や、各種フィールドワークとも連携し、生徒の関心と結びつけて英語の活用をうながします。

　探究学習のなかにSDGsを取り入れ、達成目標の理解にとどまらず、実践にまでシフトできる力を育てます。生徒それぞれが「いまの私たちにはなにができるか」を考え、行動へ移す意識を養うことが目標です。

　また、問題解決型学習を行う「武南STEM教育」も特徴的です。今年度から埼玉大学教育学部STEM教育研究センターと、共同研究の提携を結びました。「AI（人工知能）とともに社会を創造できるSTEM人材の育成」をさらに推進して、主体的な問題解決力を育てていきます。このように武南は、つぎの時代を見据えて、着実な歩みをスタートさせています。