「神から愛されて存在する私達だからこそ、神を敬い、互いに愛し合い、隣人のためにつくさねばならない」。聖書のこの教えは、初代校長マーサ・J・カートメルが1884年に東洋英和を創立して以来、一貫して受け継がれてきた建学の精神です。

　この教えを柱に心と知性を養い、自分の将来の夢を実現し、他者のために自分をいかす女性を育てることを目標としています。

　少人数クラス制で、聞き、話し、読み、書く。中１ではネイティブの教師による英会話の授業が週２時間。受験用の英語力の習得はもちろんのこと、英語圏の行事や文化を学び、将来、国際的なコミュニケーションの場で自分の意見が発信できる「対話力」を身につけることがめざされています。

　英語で発信する力を培う特別プログラムも充実。中１はクリスマス英語劇、詩の暗唱、中２は自分の夢や尊敬する人物について原稿を書いて発表するスピーチコンテスト、中３は演説や詩の暗唱をするレシテーションコンテストと500ワード以上のスピーチを実施。英語を用いて自分で表現、発信する機会が豊富に用意されています。カナダミッションによって築かれた英語教育は、いまも新しい創意工夫を加えて継承されています。

　高１から選択科目の履修が始まり、高２からは希望進路に合わせた時間割を自分でつくります。ホームルームは、理系・文系などのコース別ではなく、毎朝の礼拝後は各々が選択した授業に分かれ、終礼時に再びクラスに集まります。

　このように進学希望先の異なる生徒が多様な価値観のなかで高校生活を送ることはよい刺激となり、かつ卒業後の幅広い友人関係を築くことにもつながります。