東京純心女子中学校のキャンパスは、四季折りおりの花々が咲き誇り、風そよぐ自然豊かな環境です。

　その教育は、「泉のように湧き出る子どもたちの無限の可能性を引き出し、その叡智を人のために用いてほしい。そして炬火のように周りを明るく照らし、世界で活躍する世の光となるような女性に育ってほしい」という願いのもと行われています。

　教育の柱は「叡智」「真心」「貢献」の３つ。創立以来の「全人教育」です。「叡智」として特徴的なのは、図書館司書教諭と教科担当教員が連携して行う「探究型学習」（全学年）です。たとえば、中３の公民では、時事問題をひとつ採りあげ、そこから問いを立て、図書館で情報を集めて考えます。そして最終的にクラスで10分間スピーチをするという取り組みが行われています。

　「探究型学習」以外にも、国語は問題点と解決策を考えるクリティカル・シンキングが行われています。また、美術では本の感想を絵で表現したり、音楽では合唱コンクールの練習計画を立てたりするなど、受け身ではなく生徒たち自身が考え、発信する授業が多数実施されています。

　「真心」と「貢献」では、校内の畑で農作物などを育て、自然とのかかわり方や生命の尊さを学ぶ「労作」を行ったり、「宗教」の時間にはキリスト教の教えから他の人々と協働する大切さを身につけたり、ボランティア活動で自分や他者をいかしていく心を育んでいます。また、個々の生徒に親身に寄り添い、個性を伸ばします。

　こうした教育により、生徒は自分と他者をかけがえのない存在だと考えられるようになり、「いかなるところでもなくてはならぬ人に」という創立以来受け継がれている精神を身につけていくのです。学びあい、切り拓く人として、世界に貢献できる人間を育成する東京純心女子です。