「スマートであれ！　紳士であれ！」をモットーにした本郷中学校。「自ら考え、自分で判断できる人材を育てる」という教育方針のもと、21世紀の社会に役立つリーダーを育むためになにが必要かをつねに模索しています。あるべき男子教育の姿を「時代が変わっても変わらないものがある」として推し進め、よい意味での「厳しさ」を教育のなかに体現しています。本郷は派手なPRはしませんが、ほんとうの知性と人格を磨く教育を行っているといっていいでしょう。

　カリキュラム編成は６年を１サイクルとしてとらえているために、ムダを省き、ゆとりのある学習計画が可能になっています。

　主要科目の国語・数学・英語などは、中２までに中３課程の内容を無理なく終わらせ、中３からは高１の内容に進みます。そして高３では、大学入試問題演習を中心に授業が展開されるので、受験にも余裕を持ってのぞむことができます。

　この「先取り授業」システムは、たんに授業進度が速いというものではなく、教材や指導法において先生がたの長年の経験の積み重ねから最も効率的な内容を精選したことにより構築されています。そのため、進度の速さによって理解ができないということはないように工夫された授業が展開されています。

　また、本数検や本単検といった学校独自の検定試験を学期ごとに行うことで、教育目標である「自学自習」をうながし、高校の夏期講習（中学は教養講座）では学年の枠を取り払い、希望すれば下級生が上級生といっしょに受講できる講座を数多く設けるなど、学習効果を高める工夫がなされています。

　大学進学実績も、国公立大学などが年々伸び、近年は理系の大学・学部への進学希望者が多く、実際に毎年半数以上の生徒たちが理系に進学しているのが大きな特徴です。