早稲田大学は創立以来、「学問の独立」「進取の精神」といった建学理念のもと、時流に流されることなく、たくましい知性としなやかな感性を持った人材の育成をめざしています。早稲田大学高等学院は、1920年、この理念に基づき大学附属の旧制高校として発足しました。早稲田大学高等学院中学部は、その長い歴史と伝統を継承し、2010年に併設された早稲田大学で唯一の附属中学校です。生徒たちは、受験から解放された自由でアカデミックな校風のもと、早稲田大学建学理念に基づく10年間の一貫教育により、将来早稲田大学の中核となる人材へと成長することを期待されています。

　各学年は120名（１クラス30名）という少人数で編成。生徒一人ひとりの個性を伸ばすことをめざし、自学自習の習慣を身につけながら、いまなにをすべきかを自分で考え、主体的に行動できる生徒へと育てることを目標としています。

　早稲田大学高等学院は「入学すれば早稲田大学に進学できるから安心だ」という学校ではありません。自分自身や社会・科学等について、深く広く考えることを求められます。

　そのため、学問に対する探究心や好奇心を喚起する授業が展開されているほか、生徒の自主的な活動もさかんに行われています。

　たとえば、「環境プロジェクト」「模擬裁判プロジェクト」といった、生徒が主体的に環境問題や法律・司法について考え、取り組んでいく活動もあります。

　クラブ活動や行事もさかんで、高校では軟式野球部、アメリカンフットボール部、雄弁部、理科部などの活躍が光っています。中学部は奈良（１年生）、長野（２年生）、長崎・佐賀（３年生）の宿泊研修があります。