早稲田大学、早稲田キャンパスのすぐそばに校舎をかまえる早稲田中学校は、早稲田大学のおひざもとにある早稲田大学系属校のひとつです。創立は1895年と長い伝統を誇ります。

　早稲田大学への進学ばかりではなく、他大学進学者も５割程度と、進学校としての趣おもむきが強い学校です。男子だけの中高一貫教育を行い、高校からの募集はありません。教育目標として、「常に誠を基本とする人格の養成に努め、個性を伸張して、国家社会に貢献し得る、健康で民主的な人材を育成すること」を掲げています。

　「誠」とは、人間の基本となるべき心の持ち方であり、言行の一致に基づく誠意・真剣さなどとして発現されます。この精神は坪内逍遙により校訓として掲げられ、早稲田中の人間教育の基本精神となっています。

　「個性」の立つべき根幹を早稲田中では独立・自主・剛健においています。これは、大隈重信の人格の主要な一面でもありました。早稲田中では、こうした個性の発揚・伸長をうながすことに努めています。

　早稲田中は早稲田大学の系属校として、その歴史を刻んできました。

　1981年度高校卒業生からは早稲田大学への推薦入学制度も発足し、学校所定の推薦基準により早稲田大学への進学の志のある生徒を各学部に推薦しています。

　早稲田中では、生徒自身が進学したい大学・学部を決めるため、推薦枠をいっぱいに使わない厳しい選抜を行っていることが大きな特徴です。

　このような方針のもと、日々の授業は密度が濃く高レベルになっています。ここで培われる確固たる基礎学力と柔軟な思考力が、早稲田大学および難関国公立大学・私立大学や医学部への多数の進学を可能にしています。