「社会に貢献できる自立した女性の育成」を教育目標に掲げ、創立80周年を迎えた富士見中学校。学年ごとにテーマを定めた探究学習と多彩な多文化交流をつうじて、グローバル社会での活躍へとつながる「17の力」を養っています。それらを実現するための学力と人間教育を軸とした６カ年一貫プログラムを実践しています。

　富士見では、中学３年間それぞれでキーワードを決めています。中１は学びの基本である「問う」。身のまわりをよく観察し、問うことの練習をします。夏休みには長野県で「生き物探究教室」を行います。中２は「調べる」。自ら課題を設定し、フィールドワークや文献調査をつうじて情報を活用する力を身につけます。中３は「伝える」。中学３年間の学びの集大成となる卒業研究を実施。文化祭で中間発表として研究をまとめた「本」を展示し、３学期は保護者・後輩に向けてポスターセッションを行います。

　多文化交流もさかんで、海外研修は高１希望者を対象にアメリカ・オーストラリアで実施。留学は希望者を対象にニュージーランドの７つの学校でタームステイ。また１年の留学も実施。台湾の高校とは相互交流プログラムとなり、春は富士見の生徒が、夏は台湾の生徒が訪れてホームステイを行っています。

　2020年度入試において、東京大学に推薦入試で合格した生徒は、高３の５月に受験を決意し、何度も失敗を繰り返しながら、見事に目標を達成しました。日本生徒会活動支援協会主催のリーダー合宿にも招待されるなど、あくなき探究心と「17の力」を育む富士見の教育が認められた瞬間です。

　富士見には、失敗してもかならず立ち上がりだれもが成長できる学びの土壌があります。