学習院の創建は1847年、公家の学問所としての開講でした。多くの支持者を持つ、そのつねに変わらぬ教育風土は、「自由と倫理」の精神によって特徴づけられています。自由を尊ぶ気持ちは独立性、創造性へとつながり、倫理性は、その自由を放縦に走らせず、個性ある人材を育てます。教育目標は「ひろい視野、たくましい創造力、ゆたかな感受性の実現」です。学習院中等科では中学時代を、自分がどのような人間であるのかを自覚し、自分のなかに可能性を見つけ、個性を育むための準備をする時期であるととらえ、そのあと押しをする教育を行っています。

　各教科の授業内容や指導は、中高で綿密に連絡を取ることで、合理的かつ効果的なカリキュラム編成になっています。授業では独自のテキストやプリント、資料集、問題集などを使い、少人数制や習熟度別の授業を取り入れたきめ細かな指導が行われています。

　そして、長距離歩行や沼津游泳、東北自然体験などの行事や、運動部・文化部合わせて20以上あるクラブ活動をとおして生徒はたくましく成長していきます。

　高等科では中等科で芽生えた個性や可能性をさらに伸ばしていきます。高等科に進むと、教科書にとらわれない、さらに高度な内容の授業が実施され、高２・高３では多彩な選択科目が設けられます。協定留学制度や公認留学制度もあり、これからの国際社会へ羽ばたく生徒を支援しています。

　学習院大学へは毎年約50％の生徒が推薦により進学していきます。その一方で他大学受験を応援する体制も整えられています。生徒の興味・関心に応え、学ぶ心、探究する心を育てる魅力的な教育を行っている学習院。個性や可能性を伸ばしながら、大学進学だけでなく、将来のいしずえとなる力を養うことができる学校です。