建学の精神「学芸を修めて人類のために-Arts for Mankind-」を大切に、学祖・大妻コタカがめざした「思いやりのある自立した女性」、「教養豊かな聡明な女性」の育成と、社会が求める「国際的な視野を持った女性」の育成をめざす大妻嵐山中学校。不確実な未来を生き抜くためには「探究する力・表現する力・感じる力・自ら学ぶ力」が必要だと考え、その４つの力を育てるために、これまで重視してきた「理科教育」と「国際理解教育」をさらに発展させていきます。

　大妻嵐山の周辺は豊かな自然環境に恵まれており、キャンパスには「大妻の森（自然観察園）」や「ビオトープ（野生生物の生育場所）」があります。「探究する力」、「表現する力」を養うため、理数系の体験学習を重視した授業を行っており、理科は週に５時間の授業のうち、かならず１回は実験の授業となっています。

　そうした活動のひとつに「国蝶オオムラサキの飼育・観察研究」があります。生徒はオオムラサキとのふれあいをつうじ、大きな感動とともに生命の尊さや自然の営みを学びます。飼育のための下調べから、レポート作成、プレゼンテーションにより、「感じる力」、「自ら学ぶ力」を養います。

　国際理解教育にも重点をおき、英語劇などを行う「イングリッシュフェスティバル」といった校内行事をとおして総合的な英語コミュニケーション能力を高めます。週に６時間ある英語の授業では、ネイティブスピーカーの教員や、セブ島にいる現地講師とのオンラインでの英会話により、会話力も向上させます。

　英検にも挑戦し、中３での「イギリス語学研修（希望制）」など、学校で習った英語を実践できる校外学習の機会も数多く設定されています。