本格的なAI時代を迎え、これまでの知識量重視の学校教育だけでは世界で真に活躍できる人材を育てることはむずかしくなってきています。人間形成に重要な役割を果たす中学・高校においては、好奇心・探究心旺盛で、創造力とチャレンジ精神に富み、自ら考え行動できる人間に成長することが望まれます。

　国本女子中学校は、こうした時代の要請に応えて、日本で初めてカナダ・アルバータ州教育省と提携して「KAIS」（Kunimoto AlbertaInternational School）を開校し、日本にいながらにして、北米型の授業を英語で受講し、所定の試験に合格すれば、日本とカナダ両方の高校卒業資格を取得できる「ダブルディプロマ(DD)コース」と、ICTリテラシーを含む深い教養と課題発見解決力を育み、多種多様な進路をめざす「リベラルアーツ（LA）コース」を、2020年４月に開設しました。

　DDコースはクラスの約半数を帰国生が占め、中１から「英語で学ぶ」授業を年150時間実施し、多聴多読、スピーチやエッセイ・ライティングをとおしてハイレベルな英語力を育成します。

　中２からは、数学、理科、社会も英語で学習し、高校になると時間割の約３分の２が英語での授業になります。そして英検準１級以上の確かな英語力を武器に、海外・国内の難関大学への進学をめざします。

　LAコースは「Liberal Arts」の頭文字を取った略語で、「教養」を意味します。このコースも英語は週８時間あり、大学進学に向けて文・理の垣根を取り払った《文理融合》型の幅広いリテラシーの習得をめざします。将来は、医療・情報・語学系、さらには教育・環境系などのさまざまな分野に進む女子の育成を目標に掲げています。

　中学では教養を幅広く深めるジェネラリストを、高校では教養から教科的学力の習得に集中するスペシャリストの養成に特化します。