1909年に創立された中村中学校の建学の精神は「機に応じて活動できる女性の育成」です。114年前、すでに21世紀に求められる力を予見し、女子教育に邁進してきました。現在も中高一貫の女子校として、社会にでてから必要となる「非認知型智力」、あるいはその土台となる「認知型学力」や「EQ（心の知能指数）」をバランスよく身につけ、正解のない問いに満ちたこれからの時代にふさわしい、従来の枠組みや価値観にとらわれない柔軟な対応ができる人材の育成に努めています。

　「非認知型智力」とは①「地球規模で考え、足元から行動を起こすチカラ」②「人と上手な関係を構築するチカラ」③「思考・判断し文字化するチカラ」④「考えて行動するチカラ」⑤「自らサイクルを回し続けるチカラ」の５つです。しかし、これらは、一朝一夕で身につくものではありません。そのため６年間の全教育活動のなかで、その素地を一つひとつていねいに育んでいるのです。

　数値化できる「認知型学力」の育成にも力をそそいでいるのが特徴です。⑥「論理的にものごとを考えるチカラ」や⑦「俯瞰（ふかん）的にものごとを考えるチカラ」は、国語や数学を中心に多くの授業で、⑧「ものごとの本質を追究するチカラ」は、豊富な探究活動のなかで身につけることが可能です。⑨「英語を使いこなすチカラ」は、日々の英語の授業はもちろん、サマースクール、English Dayなどのイベントをつうじて養われます。

　そして、正解のない問いに満ちた時代だからこそ、⑩「最適解をひねり出すチカラ」が必要だと中村では考えています。そのためグループワークなど、さまざまなアクティビティーをつうじて、仲間と最適解を模索していく練習を日々行っています。